アーク溶接の用語に関するAからEまでの記述について、適切なもののみを全てあげた組合せは、(1)~(5)のうちどれか。…
溶接施行方法の概要に関する知識 第13問
アーク溶接の用語に関するAからEまでの記述について、適切なもののみを全てあげた組合せは、(1)~(5)のうちどれか。A すみ肉溶接ののど厚とは、すみ肉溶接の断面のルートから表面までの最短距離をいう。B クリーニング作用とは、イナートガスアーク溶接で、アークの作用によって酸化皮膜が除去され、母材の表面が清浄化される現象をいう。C 電磁的ピンチ効果とは、平行な導体に同一方向の電流が流れると、その電磁力によって導体間に引力が働き、断面を収縮させる効果をいう。D 炭素鋼の溶接金属とは、溶接部の一部で、一般的には、溶接中に溶融凝固した金属部及び熱影響を受けた部を含んだ部分をいう。E 低温割れは、凝固割れともいい、代表的なものには、ビード中心の縦割れや硫黄割れがある。
- (1)A,B,C
- (2)A,C,D
- (3)A,D,E
- (4)B,C,E
- (5)B,D,E
正答 (1)
正答は (1)。A,B,C が適切です。
【適切なもの】
A すみ肉溶接ののど厚とは、断面のルートから表面までの最短距離
B クリーニング作用とは、イナートガスアーク溶接で、アークの
作用によって酸化皮膜が除去され、母材の表面が清浄化される現象
C 電磁的ピンチ効果とは、平行な導体に同一方向の電流が流れると、
その電磁力によって導体間に引力が働き、断面を収縮させる効果
【DとEの誤り】
D 溶接金属は、溶接中に溶融凝固した金属部をいい、熱影響部は
含まない
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E 凝固割れは、低温割れではなく高温割れ。ビード中心の縦割れ
や硫黄割れは、その代表
【溶接部の呼び分け】
溶着金属 溶接棒が溶けて付いた金属
溶接金属 溶着金属と、溶けた母材とが混じり合って固まった金属
熱影響部 溶けてはいないが、熱で組織が変わった母材の部分
溶接部 溶接金属、ボンド部、熱影響部をまとめた呼び方
「溶接部」が全体をまとめた言い方、「溶接金属」は溶けた部分だけです。Dは、この二つを混ぜた文になっています。
【高温割れと低温割れ】
高温割れ 凝固中に、まだ熱いうちに割れる(凝固割れ)。
ビード中心の縦割れ、クレータ割れ、硫黄割れ
低温割れ 冷えてから(おおむね200℃以下で)割れる。
ビード下割れ、止端割れ、ルート割れ
【クリーニング作用(清浄作用)】
電極がプラスのとき、飛び出す電子が酸化皮膜をはぎ取る
アルミニウムの溶接に欠かせない働きです。だからアルミには交流ティグを使います。
【電磁的ピンチ効果】
同じ向きに流れる電流どうしは、引き合う
溶接棒の先の溶滴が、この力でくびれて細かく切れ、母材へ飛んでいきます。溶滴の移り方(移行形態)を決める力の一つです。
出典:特別ボイラー溶接士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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