ガスシールドアーク溶接法について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接施行方法の概要に関する知識 第19問
ガスシールドアーク溶接法について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)ティグ溶接法でアルミニウムなどの軽金属を溶接する場合には、清浄作用を有する棒プラスが使用されるが、高電流では電極が溶けるので、もっぱら交流が用いられる。
- (2)交流ティグ溶接法では、一般に、高周波高電圧の火花放電を付加して、アークを発生させる。
- (3)直流ティグ溶接法では、炭素鋼、ステンレス鋼などの溶接には棒マイナスを用いる。
- (4)マグ溶接法は、イナートガスの雰囲気中で、タングステンを電極として、溶接を行うものである。
- (5)イナートガスとして使用されるものは、純度99.9%以上のアルゴンガスがほとんどであるが、ヘリウムが用いられることもある。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切でありません。
マグ溶接は、タングステンを電極とする溶接ではありません。これはティグ溶接の説明です。
マグ溶接は、送り出されるワイヤそのものが電極になり、溶けて溶着金属になる消耗電極式です。また、使うガスもイナートガス(不活性ガス)ではなく、炭酸ガスを混ぜた活性ガスです。
【ほかの選択肢】
(1) ティグ溶接で軽金属を溶接する場合、清浄作用のある棒プラスが
使われるが、高電流では電極が溶けるので交流を用いる
正しい
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(2) 交流ティグ溶接法では、高周波高電圧の火花放電を付加して
アークを発生させる 正しい
(3) 直流ティグ溶接法では、炭素鋼やステンレス鋼の溶接に
棒マイナスを用いる 正しい
(5) イナートガスは純度99.9%以上のアルゴンがほとんどだが、
ヘリウムが用いられることもある 正しい
【電極とガスで分ける】
ティグ 電極は溶けない(タングステン)。ガスは不活性
ミグ 電極は溶ける(ワイヤ)。ガスは不活性
マグ 電極は溶ける(ワイヤ)。ガスは活性(炭酸ガス入り)
真ん中の文字が、ガスが不活性か活性かを表しています。ティグだけが非消耗電極式です。
【アルミニウムに交流を使うわけ】
棒プラスにすると酸化皮膜を壊せるが、電極が焼ける
アルミニウムの表面には融点の高い酸化皮膜があり、これを壊さないと溶接できません。棒プラスの半周期で皮膜を壊し、棒マイナスの半周期で電極を冷やす。交流はその両取りです。
【高周波を重ねるわけ】
電極を母材に触れさせずにアークを起こせる
触れて起こすと、タングステンが溶接金属に混ざってしまいます。
出典:特別ボイラー溶接士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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