無人航空機(以下「UAV」という。)を使用する測量に関する次のアからオまでの記述のうち,正しいものの組合せは,後記1 か…
午前の部(測量・作図) 午前の部 第6問
無人航空機(以下「UAV」という。)を使用する測量に関する次のアからオまでの記述のうち,正しいものの組合せは,後記1 から5 までのうち,どれか。ア 地表150 m 未満の高さの空域でUAV を飛行させる場合であっても,国土交通大臣による許可を要することがある。イ UAV により撮影された空中写真を用いて三次元点群データを作成する場合には,実際にUAV により連続で撮影された隣接空中写真相互の重複が必要である。ウ UAV を使用した測量に必要となる対空標識を公道上に設置する場合には,管理者の許可を得る必要はない。エ UAV による空中写真を用いる測量であれば,植生に覆われている地表面であっても,その地表面の三次元点群データが作成できる。オ 検証点とは,UAV を使用した空中三角測量に必要となる水平位置及び標高の基準となる点をいう。
- (1)アイ
- (2)アエ
- (3)イオ
- (4)ウエ
- (5)ウオ
正答 (1)
正答は (1)。正しいのはアとイです。
【ア】正しい
航空法では、地表又は水面から150 m 以上の高さの空域のほか、空港等の周辺の空域や、人又は家屋の密集している地域(人口集中地区)の上空でも、無人航空機の飛行が禁止されています(出題時点の航空法132条1項。同法施行規則で空域を定める)。これらの空域で飛行させるには、国土交通大臣の許可が必要です(同条2項2号)。150 m 未満の高さでも、許可を要することがあります。
【イ】正しい
UAV で撮影した空中写真から三次元点群データを作るには、同じ地点が複数の写真に写っている必要があります。そのため、連続して撮影した隣接する写真どうし(同じコースの前後、隣のコース)に十分な重複をもたせて撮影します。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ウ】誤り
公道上に対空標識を設置する場合は、道路の占用や使用に当たるので、道路管理者の許可や、所轄の警察署長の道路使用許可などが必要になります。管理者の許可を得る必要はないとする点が誤りです。
【エ】誤り
空中写真に写るのは、植生の表面(樹木の葉や草の上面)です。植生に覆われた地表面は写真に写らないので、写真から作る三次元点群データは植生の表面の形を表し、その下の地表面の点群は作れません。植生の下の地表面を測るには、レーザ測量などの方法を使います。
【オ】誤り
UAV を使った空中三角測量で、水平位置と標高の基準となる点は「標定点」です。「検証点」は、作成した三次元点群データの位置の精度を確かめるために設ける点で、計算の基準には使いません。
【まとめ】
正しいのはアとイで、この組合せは (1) です。
※2026年10月時点では、2022年12月施行の航空法の改正により、無人航空機の飛行の禁止空域の規定は132条の85に移り、技能証明・機体認証の制度と組み合わせた仕組みになっています。
出典:2021年(令和3年度) 土地家屋調査士試験 午前の部 第6問(法務省 公表)出典元ページ
最終更新日
「午前の部(測量・作図)」のほかの問題
- 2019年(令和元年度) 午前の部 第10問次の〔図〕は,国土地理院刊行の電子地形図25000 と同様の作成方法に基づき作成された地
- 2022年(令和4年度) 午前の部 第7問次の〔図〕のとおり、A、B、C、F、E及びAの各点を順次直線で結んだ範囲の甲土地とC、D
- 2023年(令和5年度) 午前の部 第3問次の〔図〕のA点、B点、C点、D点及びA点を順次直線で結んだ区画(以下「本件区画」という
- 2023年(令和5年度) 午前の部 第8問既知点A、B、C、D及びEから多角測量により新点Pの座標を求めたところ、次の〔表〕のとお
- 2025年(令和7年度) 午前の部 第3問次の〔図〕のとおり、三角形により構成された区画において、A点とB点を結ぶ直線の辺長と最も
- 2025年(令和7年度) 午前の部 第9問次の〔図〕の直線EFを平行移動させ、新たに直線ADとの交点をE’点、直線BCとの交点をF
スポンサーリンク

