図のように質量10㎏の荷を同じ長さの2本のロープを用いて2人でそれぞれ鉛直線に対し30°の角度で引き上げ支えているとき、…
クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 第38問
図のように質量10㎏の荷を同じ長さの2本のロープを用いて2人でそれぞれ鉛直線に対し30°の角度で引き上げ支えているとき、1人がロープを引く力の値に最も近いものは(1)~(5)のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s²とする。また、左右のロープの張力は同じとし、ロープの質量は考えないものとする。
- (1)5N
- (2)12N
- (3)50N
- (4)57N
- (5)114N
正答 (4)
正答は (4)。約57Nです。
2本で荷を支えるとき、ロープが鉛直から開いているほど、1本にかかる張力は大きくなります。
1本の張力 = (荷の重さ ÷ 2)÷ cos(鉛直線となす角)
【計算】
荷の重さ 10㎏ × 9.8 = 98N
半分 98 ÷ 2 = 49N
鉛直線に対し30°なので
49 ÷ cos30° = 49 ÷ 0.866 = 56.6N
いちばん近いのは (4) の57Nです。
【「鉛直線に対し30°」の読み方】
左右のロープがつくる角(つり角度)は60°
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つり角度は、鉛直線となす角の2倍です。ここを取り違えると、つり角度30°として計算してしまいます。
【張力増加係数を使ってもよい】
つり角度 0° → 1.00
30° → 1.04
60° → 1.16
90° → 1.41
120° → 2.00
49 × 1.16 = 56.8N → 同じ答え
【50Nにならないわけ】
まっすぐ上に引いていれば49Nで済む
斜めに引いているぶん、横向きの力が打ち消し合いに使われます。そのぶん、上へ効く力を出すのに余計な張力が要ります。
【つり角度を60°以内に抑えるわけ】
それを超えると、張力が急に増える
出典:クレーン・デリック運転士〔クレーン限定〕 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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