下記に掲げるAからCまでの図のとおり、同一形状で質量が異なる三つの荷を、それぞれ同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープ(以…

クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 第39問

下記に掲げるAからCまでの図のとおり、同一形状で質量が異なる三つの荷を、それぞれ同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープ(以下、本問において「ワイヤロープ」という。)を用いて、それぞれ異なるつり角度でつり上げるとき、これらの荷を、1本のワイヤロープにかかる張力の値が大きい順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。ただし、いずれも荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。

クレーン・デリック運転士〔クレーン限定〕 2025年下半期(2026年4月公表) 第39問の図
正答 (1)
正答は (1)。A、B、C の順です。 2本づりでは、1本にかかる張力は次のようになります。 張力 = (荷の質量 × 9.8 ÷ 2)÷ cos(つり角度 ÷ 2) つり角度が大きいほど、ロープは横に開きます。開くほど、同じ荷を支えるのに大きな張力が要ります。 【それぞれを計算する】 A 4t、つり角度60°   (4 × 9.8 ÷ 2) ÷ cos30° = 19.6 ÷ 0.866 = 22.6kN B 3t、つり角度90°   (3 × 9.8 ÷ 2) ÷ cos45° = 14.7 ÷ 0.707 = 20.8kN
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C 2t、つり角度120°   (2 × 9.8 ÷ 2) ÷ cos60° = 9.8 ÷ 0.5 = 19.6kN 大きい順に A > B > C となります。 【張力増加係数を使ってもよい】 つり角度  0° → 1.00      30° → 1.04      60° → 1.16      90° → 1.41      120° → 2.00 A 4 × 9.8 ÷ 2 × 1.16 = 22.7kN B 3 × 9.8 ÷ 2 × 1.41 = 20.7kN C 2 × 9.8 ÷ 2 × 2.00 = 19.6kN 同じ答えになります。 【荷が軽くても油断できないわけ】 Cは2tとAの半分なのに、張力はAの9割近い つり角度120°では、2倍に膨れ上がります。玉掛けでつり角度を60°以内に抑えるよう言われるのは、この増え方のためです。

出典:クレーン・デリック運転士〔クレーン限定〕 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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