次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における分散型電源の低圧連系時及び高圧連系時の施設要件に関する記述である。…
法規 第7問
次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における分散型電源の低圧連系時及び高圧連系時の施設要件に関する記述である。a) 単相3 線式の低圧の電力系統に分散型電源を連系する場合において,(ア) の不平衡により中性線に最大電流が生じるおそれがあるときは,分散型電源を施設した構内の電路であって,負荷及び分散型電源の並列点よりも(イ) に,3 極に過電流引き外し素子を有する遮断器を施設すること。b) 低圧の電力系統に逆変換装置を用いずに分散型電源を連系する場合は,(ウ) を生じさせないこと。ただし,逆変換装置を用いて分散型電源を連系する場合と同等の単独運転検出及び解列ができる場合は,この限りではない。c) 高圧の電力系統に分散型電源を連系する場合は,分散型電源を連系する配電用変電所の (エ) において,逆向きの潮流を生じさせないこと。ただし,当該配電用変電所に保護装置を施設する等の方法により分散型電源と電力系統との協調をとることができる場合は,この限りではない。上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。(ア)(イ) (ウ) (エ)
- (1)負荷系統側逆潮流配電用変圧器
- (2)負荷負荷側逆潮流引出口
- (3)負荷系統側逆充電配電用変圧器
- (4)電源負荷側逆充電引出口
- (5)電源系統側逆潮流配電用変圧器
正答 (1)
正答は (1)。
【空白(ア) 負荷】
解釈第226条は、単相3線式の低圧系統に分散型電源を連系する場合について、「負荷の不平衡により中性線に最大電流が生じるおそれがあるとき」の措置を定めています。単相3線式では、両側の負荷が等しければ中性線に電流は流れませんが、かたよると差の分が中性線に流れます。不平衡を生むのは負荷側の事情ですから、ここに入るのは負荷です。よって(ア)を「電源」としている(4)(5)は外れます。
【空白(イ) 系統側】
施設するのは、負荷及び分散型電源の並列点よりも「系統側」、すなわち電力系統に近い側です。並列点より系統側に置けば、負荷の電流と分散型電源の電流を合わせた、系統へ流れ出る電流全体を監視できます。負荷側に置いたのでは、分散型電源が出す電流を含めて中性線に生じる最大電流を検出できません。よって(イ)を「負荷側」としている(2)(4)は外れます。ここで施設するのは、3極に過電流引外し素子を有する遮断器です。中性線が欠相すると、負荷のかたよりによって片側に過大な電圧がかかるおそれがあるため、中性線を含む3極すべてで検出できるようにしておきます。
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【空白(ウ) 逆潮流】
低圧の電力系統に、逆変換装置を用いずに(すなわち発電機を直接つないで)分散型電源を連系する場合は、逆潮流、つまり需要家から系統へ向かう電力の流れを生じさせないこととされています。逆変換装置を用いる場合と違って、単独運転を確実に検出して切り離すことが難しいためです。ただし、同等の単独運転検出及び解列ができる場合は認められます。逆充電は、系統が停電しているのに分散型電源から系統側へ電気が送り込まれて充電された状態になることをいい、ここでの語ではありません。よって(ウ)を「逆充電」としている(3)(4)は外れます。
【空白(エ) 配電用変圧器】
高圧の電力系統に連系する場合は、配電用変電所の「配電用変圧器」において逆向きの潮流を生じさせないこととされています。配電線1本ごとではなく、変電所の変圧器の単位で逆流しないようにする、という考え方です。変圧器を逆向きに電力が通ると、上位系統との保護協調が取りにくくなるためです。よって(エ)を「引出口」としている(2)(4)は外れます。
【結論】
負荷・系統側・逆潮流・配電用変圧器 の組合せをもつ (1) が正答です。
出典:令和5年度上期第三種電気主任技術者 法規科目 問7(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ
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