我が国の地中送電線路に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。…

電力 第10問

我が国の地中送電線路に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

正答 (3)
正答は (3)。 【誤りの選択肢 (3)】 最後の「シー・ブイケーブルとオー・エフケーブルの誘電体損では、一般にオー・エフケーブルの方が小さい」が誤りです。向きが逆で、シー・ブイケーブルのほうが誘電体損は小さくなります。誘電体損は  誘電体損 = 2 × 円周率 × f × C × V の2乗 × tanδ で表され、絶縁体の誘電正接tanδ と比誘電率(静電容量C に効く)で決まります。架橋ポリエチレンは、比誘電率が約2.3、誘電正接がきわめて小さい材料です。一方、油浸紙は比誘電率が約3.5と高く、誘電正接も架橋ポリエチレンより大きくなります。したがってシー・ブイケーブルのほうが誘電体損は小さく、これが油の管理も不要な点とあわせて、シー・ブイケーブルが主流になった理由の一つです。なお、記述の前半、すなわち抵抗損とシース損が導体電流に起因し、誘電体損が電圧に対して同位相の電流成分に起因する、という説明そのものは正しい内容です。
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【正しい選択肢の確認】 (1) 地中送電線路は建設費が架空送電線路より高くなりますが、 都市部では用地が確保しにくいこと、感電や接触の危険が小さいこと、景観を損なわないことなどから採用されます。正しい記述です。 (2) 架橋ポリエチレンを絶縁体とするシー・ブイケーブルと、 油浸紙を絶縁体とするオー・エフケーブルが主なものです。オー・エフケーブルは、絶縁紙の中にすき間(ボイド)ができるとそこで部分放電が起こるため、油通路を設けて絶縁油を加圧し、常にすき間を油で満たしておきます。そのために給油設備が必要です。正しい記述です。 (4) 直接埋設式は工事費が安く工期も短いものの、 掘削工事などによる外傷を受けやすく、増設も容易ではありません。管路式と暗きょ式はこれらの点で優れ、とくに暗きょ式は空気層があって熱が逃げやすく、人が入って点検できるので保守の面でも最も優れています。正しい記述です。 (5) 地絡事故にはパルスレーダ法とマーレーループ法、 断線事故にはパルスレーダ法と静電容量測定法が適用できます。マーレーループ法はブリッジの平衡を取る方法なので、故障点まで電流の通り道が必要であり、断線事故には使えません。正しい記述です。

出典:令和5年度下期第三種電気主任技術者 電力科目 問10(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ

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