スクーバ式潜水における浮上の方法に関し、誤っているものは次のうちどれか。…
送気、潜降及び浮上 第15問
スクーバ式潜水における浮上の方法に関し、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)無減圧潜水の範囲内の潜水の場合でも、水深3m前後で、5分間程度、安全のため浮上停止を行うようにする。
- (2)浮上開始の予定時間になったとき又は残圧計の針が警戒領域に入ったときは、浮上を開始する。
- (3)浮上の際には、さがり綱(潜降索)は使用しないようにする。
- (4)自分が排気した気泡を見ながら、その気泡を追い越さないような速度を目安として、浮上する。
- (5)バディブリージングは緊急避難の手段であり、多くの危険が伴うので、実際に行うには十分な訓練が必須であり、完全に技術を習得しておかなければならない。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
さがり綱(潜降索)は、浮上のときにも「使用する」ものです。
さがり綱は、潜降と浮上の道しるべであり、浮上速度を抑えるための手がかりでもあります。綱を手繰りながら上がれば、流れに押されても位置を保て、浮上停止の深度にとどまることもできます。何もつかまるものが無い中層で 3m の深さを保ち続けるのは、思いのほか難しいものです。
法令でも、潜水業務を行うときはさがり綱を備え、水深を表示する木札や布などを 3m ごとに取り付けることとされています。
ほかの選択肢はいずれも正しい記述です。
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(1) 無減圧潜水の範囲内でも、水深 3m 前後で 5 分間程度の
安全停止を行う。体内の窒素を抜く余裕を作るため
(2) 予定時間になるか、残圧計が警戒領域に入ったら浮上を開始する
(4) 自分の吐いた気泡を追い越さない速度が目安。
気泡の上がる速さはおよそ毎分 18m
(5) バディブリージングは緊急避難の手段で、十分な訓練が要る
(4)の「気泡を追い越さない」は、器具が無くても速度を測れる工夫です。毎分 18m という速度は、現在の指針では毎分 10m 程度とより遅く示されることもありますが、いずれにせよ気泡より速く上がってはならない、という点は変わりません。
スクーバの浮上 要点
浮上速度 自分の気泡を追い越さない速さ
安全停止 無減圧潜水でも水深 3m 前後で 5 分間程度
さがり綱 浮上にも使う。3m ごとに水深表示を付ける
浮上の開始 予定時間になったとき、または残圧が警戒領域に入ったとき
緊急時 バディブリージングは最後の手段。訓練が必須
出典:高気圧作業安全衛生規則 第33条、スクーバ式潜水の浮上手順
出典:潜水士 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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