放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第40問
放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)確率的影響では、被ばく線量が増加すると、影響の重篤度が増す。
- (2)確定的影響では、被ばく線量と影響の発生確率との関係が指数関数で示される。
- (3)確率的影響の発生確率は、等価線量により評価される。
- (4)遺伝的影響は、確定的影響に分類される。
- (5)しきい線量は、確定的影響には存在するが、確率的影響には存在しない。
正答 (5)
正答は (5)。これが正しい記述です。
しきい線量は、確定的影響には存在しますが、確率的影響には存在しません。
【二つの影響の違い】
確定的影響 しきい値がある。線量が多いほど重くなる
例:脱毛、不妊、白内障、皮膚障害、放射線宿酔
確率的影響 しきい値がない。線量が多いほど起こる確率が高くなる(重さは変わらない)
例:がん、白血病、遺伝的影響
【ほかの選択肢の誤り】
(1) 確率的影響では、被ばく線量が増加すると発生確率が
増します。重篤度ではありません
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(2) 確定的影響の被ばく線量と発生確率との関係は、シグモイド
(S字形)曲線で示されます。指数関数ではありません
(3) 確率的影響の発生確率は、実効線量により評価されます。
等価線量ではありません
(4) 遺伝的影響は、確率的影響に分類されます
【確率が増えるのか、重さが増すのか】
確率的影響 線量が増える → 起こる人が増える
確定的影響 線量が増える → 症状が重くなる
この一点が、二つを分ける要です。(1)は、確率的影響に確定的影響の性質(重篤度が増す)を当てはめています。
【何で評価するか】
確率的影響 実効線量(全身を代表する量)
確定的影響 等価線量(特定の組織についての量)
確率的影響は全身のどの臓器からでも起こりうるので、全身をまとめた実効線量で見ます。確定的影響は、皮膚なら皮膚、水晶体なら水晶体と、その組織の線量で見ます。
【確率的影響にしきい値がないわけ】
わずかな線量でも、確率はゼロにならないと考える
安全側に立った考え方で、直線しきい値なし仮説と呼ばれます。
【被ばく限度の考え方】
確定的影響は発生させず、確率的影響は十分に小さく抑える
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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