放射線被ばくによる白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第38問
放射線被ばくによる白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)白内障は、確率的影響である。
- (2)放射線により眼の角膜上皮細胞に障害を受けると、白内障が発生する。
- (3)白内障発生のしきい線量は、急性被ばくでも慢性被ばくでも変わらない。
- (4)白内障は、潜伏期が2~4週間程度で、早期影響に分類される。
- (5)水晶体前面の上皮は、再生系組織である。
正答 (5)
正答は (5)。これが正しい記述です。
水晶体前面の上皮は、再生系組織です。分裂して新しい細胞を作っているため、放射線の影響を受けやすいところです。
【水晶体の白内障が起こるしくみ】
前面の上皮細胞が分裂して、水晶体繊維になる
放射線で傷ついた細胞が繊維になると、濁った繊維ができます。それが水晶体の後極に集まり、視力を妨げます。
【ほかの選択肢の誤り】
(1) 白内障は確定的影響です。確率的影響ではありません
(2) 障害を受けるのは水晶体の上皮細胞です。角膜では
ありません
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(3) しきい線量は、急性被ばくと慢性被ばくで異なります
(4) 白内障の潜伏期は半年から数十年で、晩発影響に
分類されます
【確定的影響であること】
しきい値がある / 線量が多いほど重くなる
しきい線量は約0.5Gyとされています。それ以下では発生しません。
【急性と慢性でしきい線量が違うわけ】
少しずつ受ければ、その間に回復が進む
一度にまとめて受けるほうが影響が大きくなります。これは線量率効果によるものです。
【角膜と水晶体】
角膜 目のいちばん外側の透明な膜
水晶体 その奥にあるレンズ
白内障はレンズが濁る病気です。角膜が濁るのは別の病気です。名前を差し替えるのが、(2)のような選択肢の作り方です。
【潜伏期が長い】
被ばくしてから、半年たっても数十年たっても出ることがある
晩発影響に分類されます。早期影響である脱毛や紅斑とは時間の尺度が違います。
【被ばく限度】
眼の水晶体 5年間につき100mSv、かつ1年間につき50mSv
近年、引き下げられました。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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