放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第33問
放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)ガンマ線の放射線加重係数は、エックス線の放射線加重係数よりも大きい。
- (2)平均致死線量は、被ばくした集団のうち50%の個体が一定の期間内に死亡する線量である。
- (3)半致死線量は、被ばくした集団の全ての個体が一定の期間内に死亡する最小線量の50%に相当する線量である。
- (4)組織加重係数は、各組織・臓器の確率的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数であり、組織加重係数の合計は1である。
- (5)生物効果比(RBE)は、線質の異なる放射線を被ばくした各々の生物集団の生存率の比であり、線質の異なる放射線による生物効果を比較するときに用いられる。
正答 (4)
正答は (4)。これが正しい記述です。
組織加重係数は、各組織・臓器の確率的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数であり、その合計は1になります。
【組織加重係数】
全身を1としたとき、その組織がどれだけの割合を占めるか
だから全部足せば1です。一つの臓器だけで1になることはありません。
【ほかの選択肢の誤り】
(1) ガンマ線もエックス線も、放射線加重係数はどちらも1で、
大きさに違いはありません
(2) 被ばくした集団の50%が死亡する線量は、半致死線量です。
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平均致死線量ではありません
(3) 半致死線量は、50%が死亡する線量そのものです。「全個体が
死亡する最小線量の50%」ではありません
(5) 生物効果比(RBE)は、同じ生物効果を与える線量の比
です。生存率の比ではありません
【放射線加重係数】
ガンマ線、エックス線、ベータ線 1
陽子線 2
アルファ線 20
中性子線 エネルギーによる
低LETのものはすべて1です。ガンマ線とエックス線を比べても、差はありません。
【半致死線量】
被ばくした者の半数が一定期間内に死亡する線量
ヒトでは約4Gy(60日以内)。動物種の感受性を比べるものさしになります。
【RBE】
基準放射線の線量 ÷ 比較する放射線の線量
(ただし、同じ生物効果を与える線量どうし)
「線量の比」であって、「生存率の比」ではありません。
【組織加重係数の例】
赤色骨髄、結腸、肺、胃 それぞれ0.12
生殖腺 0.08
皮膚、骨表面 0.01
感受性が高く、がんになりやすい臓器ほど大きい値です。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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