胎内被ばくに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第39問
胎内被ばくに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)着床前期の被ばくでは胚の死亡が起こることがあるが、被ばくしても生き残り、発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない。
- (2)胎内被ばくにより胎児に生じる奇形は、確率的影響に分類される。
- (3)器官形成期の被ばくでは、奇形が発生するおそれがある。
- (4)胎児期の被ばくでは、出生後、精神発達遅滞がみられることがある。
- (5)胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育遅延は、確定的影響に分類される。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
胎内被ばくにより胎児に生じる奇形は、確定的影響に分類されます。確率的影響ではありません。
【確定的影響であること】
しきい値がある / 線量が多いほど重くなる
奇形は、器官が作られる時期に、一定以上の線量を受けたときに生じます。わずかな線量では起こりません。
【ほかの選択肢】
(1) 着床前期の被ばくでは胚の死亡が起こることがあるが、
生き残って出生した子供には、被ばくによる影響はみられない
正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(3) 器官形成期の被ばくでは、奇形が発生するおそれがある
正しい
(4) 胎児期の被ばくでは、出生後、精神発達遅滞がみられる
ことがある 正しい
(5) 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育遅延は、
確定的影響に分類される 正しい
【時期による影響の違い】
着床前期(受精~約9日) 胚の死亡
生き残れば影響は残らない
器官形成期(約2~8週) 奇形
胎児期(約8週以降) 精神発達遅滞、発育遅延
「全か無か」といわれるのが着床前期です。死ぬか、まったく影響が残らないか、どちらかになります。
【胎内被ばくの影響は確定的】
奇形 / 精神発達遅滞 / 発育遅延
いずれも確定的影響です。ただし、胎内被ばくによる小児がんは確率的影響です。
【器官形成期が危ないわけ】
手足や臓器の形が作られる時期
その最中に細胞が傷つけば、形が狂います。時期を過ぎれば、同じ線量でも奇形にはなりません。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「ガンマ線の生体に与える影響に関する知識」のほかの問題
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第39問ガンマ線の被ばくによる造血組織及び血液への影響に関する次の記述のうち、誤っているものはど
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第37問放射線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、誤っているものはど
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第35問組織加重係数に関する次のAからDの記述のうち、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちど
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第33問生体に対する放射線効果に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第31問放射線感受性に関する次の記述のうち、ベルゴニー・トリボンドーの法則に従っていないものはど
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第39問胎内被ばくに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
スポンサーリンク

