組織・臓器の放射線感受性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第32問
組織・臓器の放射線感受性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)皮膚は、筋肉より放射線感受性が高い。
- (2)白血球は、末梢血液中の方が、骨髄中よりも放射線感受性が高い。
- (3)生殖腺は、肺より放射線感受性が高い。
- (4)骨組織は、一般に放射線感受性が低いが、小児では比較的高い。
- (5)脳の神経組織の放射線感受性は、成人では低いが、胎児では高い時期がある。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
白血球は、骨髄中のほうが末梢血液中より放射線感受性が高いものです。説明が逆になっています。
【骨髄と末梢血液】
骨髄中 幹細胞や幼若な細胞が盛んに分裂している
→ 感受性が高い
末梢血液中 分裂を終えた成熟した細胞
→ 感受性が低い
分裂する細胞ほど弱い(ベルゴニー・トリボンドーの法則)という基本のとおりです。
【ほかの選択肢】
(1) 皮膚は、筋肉より放射線感受性が高い 正しい
(3) 生殖腺は、肺より放射線感受性が高い 正しい
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(4) 骨組織は一般に感受性が低いが、小児では比較的高い 正しい
(5) 脳の神経組織の感受性は、成人では低いが、胎児では高い
時期がある 正しい
【リンパ球だけは例外】
末梢血液中のリンパ球は、成熟していても感受性が高い
放射線に当たると、分裂しないまま死んでしまいます。だから被ばく後、最も早く減るのがリンパ球です。この一点だけは法則の例外として覚えます。
【小児と胎児で高いわけ】
成長のために、盛んに細胞が分裂している
骨も脳も、大人では分裂がほとんど止まっていますが、育っている間は分裂の最中です。だから感受性が高くなります。
【組織の感受性の順】
高い リンパ組織、骨髄、生殖腺、腸上皮
中くらい 毛のう、皮膚、水晶体、血管
低い 甲状腺、肝臓、腎臓、筋肉、骨、神経
皮膚は中くらい、筋肉は低いので、(1)は正しい記述です。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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