生体に対する放射線効果に関する次のAからDの記述のうち、誤っているものの組合せは次のうちどれか。…

ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第32問

生体に対する放射線効果に関する次のAからDの記述のうち、誤っているものの組合せは次のうちどれか。A 細胞の放射線感受性の指標として用いられる平均致死線量は、細胞の生存率曲線においてその細胞集団のうち半数の細胞を死滅させる線量である。B 半致死線量は、被ばくした集団の全ての個体が一定の期間内に死亡する最小線量の50%に相当する線量である。C 倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定する指標とされ、その値が大きいほど遺伝的影響は起こりにくい。D 線量率効果とは、同じ線量を照射する場合に、線量率を低くすると、生物効果が小さくなることをいう。

正答 (1)
正答は (1)。A,B が誤りです。 【誤っているもの】 A 平均致死線量は、細胞の生存率曲線において生存率が   37%(e分の1)になる線量です。「半数を死滅させる   線量」ではありません B 半致死線量は、被ばくした集団の50%が一定期間内に   死亡する線量そのものです。「全個体が死亡する最小線量の50%」ではありません 【正しいもの】 C 倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定する指標と   され、その値が大きいほど遺伝的影響は起こりにくい D 線量率効果とは、同じ線量を照射する場合に、線量率を
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  低くすると生物効果が小さくなること 【平均致死線量】 生存率が37%になる線量(D0とも書く) なぜ37%かというと、平均して細胞一個あたり一つの致死的な傷ができる線量だからです。半数ではありません。 【半致死線量】 被ばくした集団の50%が一定期間内に死亡する線量 ヒトでは約4Gy(60日以内)。そのまま「半数が死ぬ線量」であって、ほかの線量から計算して出すものではありません。 【全員が死亡する線量】 約7Gy Bの言うように「7Gyの50%」を取ると3.5Gyになりますが、そういう定め方はしていません。もっともらしい計算を付け足した誤りです。 【倍加線量】 突然変異率を、自然における値の2倍にする線量 大きいほど、変異が増えにくい=遺伝的影響が起こりにくい、ということです。向きを取り違えないようにします。 【線量率効果】 同じ線量でも、ゆっくり当てると影響が小さい 照射している間に修復が進むためです。高LET放射線では線量率効果が小さい、という違いもあります。

出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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