ビュールマンのZH-L16モデルにおける半飽和時間、半飽和組織等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
送気及び排気 第20問
ビュールマンのZH-L16モデルにおける半飽和時間、半飽和組織等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)不活性ガスの半飽和時間が短い組織は血流が乏しく、半飽和時間が長い組織は血流が豊富である。
- (2)各半飽和組織の半飽和時間は、窒素よりヘリウムの方が短い。
- (3)M値は、半飽和時間が長い組織ほど小さい。
- (4)最後の減圧を終了してから、14時間を経過しない間に、次の高気圧作業を行う場合は、大気圧下に戻った後も不活性ガス分圧の計算を継続する。
- (5)実際の施工では、M値として、1.0より大きな安全率を見込んだ、より小さい換算M値を用いて減圧時間を算出する。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
不活性ガスの半飽和時間が短い組織は血流が豊富で、半飽和時間が長い組織は血流が乏しいとされています。記述は逆です。
【半飽和時間】
溶け込む量が半分になるまでの時間
血流が豊富 → ガスがどんどん運ばれてくる
→ 早く溶け込む → 半飽和時間が短い
血流が乏しい → ガスがなかなか届かない
→ ゆっくり溶け込む → 半飽和時間が長い
血液がガスを運ぶのですから、血の巡りがよいほど早いのは道理です。
【ほかの選択肢】
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) 各半飽和組織の半飽和時間は、窒素よりヘリウムのほうが短い 正しい
(3) M値は、半飽和時間が長い組織ほど小さい 正しい
(4) 最後の減圧を終了してから14時間を経過しない間に次の高気圧作業を行う場合は、大気圧下でも計算を継続正しい
(5) 実際の施工では、M値として1.0より大きな安全率を見込んだ、より小さい換算M値を用いて減圧時間を算出する正しい
【(3)との読み比べ】
(3) 半飽和時間が長い組織ほどM値が小さい
M値が小さいとは、許される量が少ないということです。血流の乏しい組織は、いったん気泡ができると抜けていかない。だから厳しい値になる。(3)は「長い=血流が乏しい」を前提にしています。(1)はその前提と食い違います。
【ヘリウムのほうが短いわけ】
ヘリウムは分子が小さく軽い → 動きが速い
早く溶け込み、早く抜けます。
【M値】
ある環境圧力に対して、身体が許容できる最大の不活性ガス分圧
半飽和時間が短い組織 血流が豊富 → M値が大きい
半飽和時間が長い組織 血流が乏しい → M値が小さい
血流が豊富な組織は、気泡ができかけてもすぐに流し去ってくれます。だから多めに溶けていても耐えられます。
【14時間】
体内の不活性ガスは、大気圧に戻ってもすぐには抜けない
減圧を終えてから14時間は重激な業務に従事させてはならない、という定めも同じ14時間です。
【換算M値】
M値そのままでは、余裕がない
出典:高圧室内作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「送気及び排気」のほかの問題
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第20問ビュールマンのZH-L16モデルにおける半飽和時間及び半飽和組織に関する次の記述のうち、
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第18問ニューマチックケーソン工事に用いる設備等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第16問酸素減圧等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第14問ニューマチックケーソン工事に用いる送排気管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第12問酸素欠乏事故の発生及びその防止対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第20問生体の組織をいくつかの半飽和組織に分類して不活性ガスの分圧の計算を行うビュールマンのZH
スポンサーリンク

