ヒトの半致死線量で正しいのはどれか。…
午前 第56問
ヒトの半致死線量で正しいのはどれか。
- (1)50~60 Gy である。
- (2)Dq線量と同義である。
- (3)生存率が50%になる線量である。
- (4)被ばく後30 日の生存率で判定する。
- (5)定位放射線治療の線量計算に使用する。
正答 (3)
正答は (3)。正しいのはこれです。
半致死線量(LD₅₀)は、全身に一度に被ばくした集団のうち、半数(50%)が死亡する線量、つまり生存率が50%になる線量です。ヒトでは、被ばく後60日の時点で判定するLD₅₀/₆₀ が使われ、治療を行わない場合でおよそ 3〜5 Gy(約4 Gy)とされます。主な死因は骨髄障害(造血の障害)です。
【ほかの選択肢】
(1) 50〜60 Gy これは放射線治療で腫瘍に与える線量の大きさで、全身被ばくでは即死に近い線量です 誤り
(2) Dq 線量と同義 Dq は細胞の生存率曲線の肩の大きさを表す準しきい線量で、個体の死亡とは別の量です 誤り
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(4) 被ばく後30日の生存率で判定 30日で判定するのはマウスなどの小動物(LD₅₀/₃₀)です。ヒトは骨髄死の経過が遅いので60日で判定します 誤り
(5) 定位放射線治療の線量計算に使用 定位照射の線量計算には使いません 誤り
【全身被ばくの線量と死因】
約3〜10 Gy ― 骨髄死(数週〜60日ごろ)
約10〜50 Gy ― 腸死(1〜2週)
約50 Gy 以上 ― 中枢神経死(数日以内)
出典:2025年(令和7年) 診療放射線技師国家試験 問56(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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