労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 第30問
労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)生体から得られたある指標が正規分布である場合、そのばらつきの程度は、平均値や最頻値によって表される。
- (2)集団を比較する場合、調査の対象とした項目のデータの平均値が等しくても分散が異なっていれば、異なった特徴をもつ集団であると評価される。
- (3)健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の割合を有所見率といい、このようなデータを静態データという。
- (4)健康診断において、対象人数、受診者数などのデータを計数データといい、身長、体重などのデータを計量データという。
- (5)ある事象と健康事象との間に、統計上、一方が多いと他方も多いというような相関関係が認められたとしても、それらの間に因果関係があるとは限らない。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
ばらつきの程度を表すのは、分散や標準偏差です。平均値や最頻値は、ばらつきではなく代表値を表すものです。
真ん中がどこかを示す数字と、どれだけ散らばっているかを示す数字は、役割が違います。
【ほかの選択肢】
(2) 平均値が等しくても分散が異なれば、異なった特徴をもつ集団と
評価される 正しい
(3) ある時点での有所見者の割合を有所見率といい、このような
データを静態データという 正しい
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(4) 対象人数、受診者数などは計数データ、身長、体重などは
計量データ 正しい
(5) 相関関係が認められても、因果関係があるとは限らない 正しい
【代表値とばらつき】
代表値 平均値、中央値、最頻値
ばらつき 分散、標準偏差
「真ん中はどこか」と「どれだけ散っているか」の二つがそろって、はじめて集団の姿が分かります。
【平均値だけでは足りない】
同じ平均でも、ばらつきが違えば別の集団
全員が平均の近くにいる集団と、極端な人が両端にいる集団とでは、打つべき手が変わります。
【静態と動態】
静態 ある時点を切り取ったもの。有所見率
動態 ある期間の動きをとらえたもの。発生率
写真と動画の違いです。
【計数データと計量データ】
計数データ 数えられるもの。人数、件数
計量データ 測るもの。身長、体重、血圧
数えるか測るかで分かれます。
【相関と因果】
相関 一方が多いと他方も多い、という関係があるだけ
因果 一方が原因で、他方が結果
第三の要因が両方を動かしていることもあります。
出典:第一種衛生管理者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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