化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生(有害業務に係るもの) 第14問
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと強く結合し、体内組織の酸素欠乏状態を起こす。
- (2)シアン化水素による中毒では、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる。
- (3)硫化水素による中毒では、意識消失、呼吸麻痺などがみられる。
- (4)塩化ビニルによる慢性中毒では、慢性気管支炎、歯牙酸蝕症などがみられる。
- (5)弗化水素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
塩化ビニルによる慢性中毒で現れるのは、レイノー現象、指の骨の溶解、肝臓の血管肉腫です。慢性気管支炎や歯牙酸蝕症は、硫酸などの酸による障害です。
【塩化ビニルの三つ】
レイノー現象(指が白くなる)
指の骨の溶解
肝臓の血管肉腫
三つとも、ほかの物質ではあまり見ない特徴的なものです。
【歯牙酸蝕症とは】
酸の蒸気やミストで歯が溶ける症状
硫酸、硝酸、塩酸などを扱う職場で起こる
「酸蝕」の字のとおり、酸が原因です。塩化ビニルは酸ではありません。
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【ほかの選択肢】
(1) 一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合し、体内組織の
酸素欠乏状態を起こす 正しい
(2) シアン化水素中毒では、細胞内での酸素利用の障害に
よる呼吸困難、けいれんがみられる 正しい
(3) 硫化水素中毒では、意識消失、呼吸麻痺がみられる
正しい
(5) 弗化水素の慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯が
みられる 正しい
【酸素が使えなくなる二つ】
一酸化炭素 運ぶ側が塞がれる
(ヘモグロビンと結合)
シアン化水素 受け取る側が働かなくなる
(細胞内で酸素を使えない)
同じ酸素欠乏でも、止まる場所が違います。
出典:第一種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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