呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
労働生理 第23問
呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)横隔膜が下がり、胸郭内の内圧が低くなるにつれ、気道を経て肺内へ流れ込む空気が呼気である。
- (2)呼吸に関与する筋肉は、間脳の視床下部にある呼吸中枢によって支配されている。
- (3)肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、外呼吸である。
- (4)身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
- (5)チェーンストークス呼吸とは、肺機能の低下により呼吸数が増加した状態をいい、喫煙が原因となることが多い。
正答 (3)
正答は (3)。これが正しい記述です。
肺胞内の空気と、肺胞を取り巻く毛細血管の血液との間で行われるガス交換が外呼吸です。
外呼吸は肺で行われ、内呼吸は組織で行われます。外か内かは、体の表面に近いかどうかではなく、外の空気を相手にしているかどうかで決まります。
【外呼吸と内呼吸】
外呼吸(肺呼吸) 肺胞の空気 と 血液
内呼吸(組織呼吸) 血液 と 組織の細胞
【ほかの選択肢の誤り】
(1) 横隔膜が下がって流れ込む空気は吸気。呼気で
はない
(2) 呼吸中枢は延髄にある。間脳の視床下部ではない
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(4) 呼吸中枢を刺激するのは血液中の二酸化炭素分圧
の上昇。窒素分圧ではない
(5) チェーンストークス呼吸は、浅い呼吸から深い呼吸
になり、また浅くなって一時的に止まることを繰り返すもの。呼吸数が増えた状態ではない
【吸気と呼気】
吸気 横隔膜が下がり、肋間筋が働いて胸郭が広がる
胸腔内の圧力が下がり、空気が流れ込む
呼気 横隔膜と肋間筋がゆるみ、胸郭が狭まる
胸腔内の圧力が上がり、空気が押し出される
肺そのものには筋肉がありません。横隔膜と肋間筋が胸郭を動かし、肺は受動的にふくらんだり縮んだりします。「胸膜が運動する」と書かれていたら誤りです。
【呼吸中枢は延髄】
体温調節中枢 間脳の視床下部
呼吸中枢 延髄(脳幹)
この二つを入れ替えて出してきます。呼吸と心拍は、生命の維持に直結するので、いちばん古い脳である延髄が受け持っています。
【呼吸を速くさせるもの】
血液中の二酸化炭素分圧の上昇
血液が酸性に傾くこと
酸素の不足ではなく、二酸化炭素の増加が引き金です。窒素分圧は関係しません。
【呼気の成分】
酸素 約16%
二酸化炭素 約4%
外気は酸素約21%、二酸化炭素約0.04%です。その差が、肺で受け渡された分になります。
【チェーンストークス呼吸】
浅い呼吸 → 深い呼吸 → 浅い呼吸 → 無呼吸
これを繰り返します。重い心臓病や脳卒中など、呼吸
中枢の働きが落ちたときに現れ、危険な徴候です。
喫煙が原因になるものではありません。
出典:第二種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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