高張力鋼の脆性破壊(遅れ破壊)に関する説明で次のうち誤っているものはどれか。…
機体 第23問
高張力鋼の脆性破壊(遅れ破壊)に関する説明で次のうち誤っているものはどれか。
- (1)鋼材中に水素が浸入して材質を脆化させることが原因である。
- (2)静荷重下で外見上ほとんど塑性変形なしに突然破壊が起こる。
- (3)小さな傷や腐食でも原因になる場合がある。
- (4)高い強度に調質すれば防ぐことができる。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
遅れ破壊は、高張力鋼に静的な荷重がかかった状態で、しばらく時間がたってから、ほとんど塑性変形を伴わずに突然破壊する現象です。主な原因は鋼の中に入り込んだ水素による脆化(水素脆化)とされます。強度の高い鋼ほど遅れ破壊を起こしやすいので、「高い強度に調質すれば防げる」は逆です。
【ほかの選択肢】
(1) 鋼材中に水素が侵入して材質を脆くすることが原因です 正しい
(2) 静荷重のもとで、外見上ほとんど塑性変形なしに突然破壊します 正しい
(3) 小さな傷や腐食(応力が集中する所や、水素が入り込むきっかけ)でも原因になることがあります 正しい
【整備での注意】
めっき作業や酸洗いでは水素が入りやすいので、高強度の鋼の部品はめっき後にベーキング(加熱して水素を追い出す処理)を行います。
出典:令和5年9月期 航空従事者学科試験 一等航空整備士(飛行機) 機体 問23(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
- 二等航空運航整備士(飛行機) 令和4年3月期 第12問
- 二等航空整備士(飛行機) 令和4年7月期 第11問
- 一等航空整備士(飛行機) 令和5年3月期 第24問
- 一等航空運航整備士(飛行機) 令和5年7月期 第15問
「機体」のほかの問題
- 令和元年7月期 第19問燃料タンクに設けられているベント・ラインの目的について次のうち正しいものはどれか。
- 令和2年7月期 第9問エルロン・リバーサルの現象およびその防止方法に関する記述で(A)~(D)のうち正しいもの
- 令和3年3月期 第17問エア・サイクル冷却装置を流れるブリード・エアの順序で次のうち正しいものはどれか。(1)~
- 令和3年11月期 第24問油圧系統の作動液に要求される性質で(A)~(D)のうち正しいものはいくつあるか。(1)~
- 令和4年9月期 第9問飛行機の操縦装置に関する説明で次のうち誤っているものはどれか。
- 令和5年3月期 第24問高張力鋼の脆性破壊(遅れ破壊)に関する説明で次のうち誤っているものはどれか。
スポンサーリンク

