高張力鋼の脆性破壊(遅れ破壊)に関する説明で次のうち誤っているものはどれか。…
機体 第11問
高張力鋼の脆性破壊(遅れ破壊)に関する説明で次のうち誤っているものはどれか。
- (1)鋼材中に水素が浸入して材質を脆化させることが原因である。
- (2)静荷重下で外見上ほとんど塑性変形なしに突然破壊が起こる。
- (3)小さな傷や腐食でも原因になる場合がある。
- (4)高い強度に調質すれば防ぐことができる。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
遅れ破壊は、高張力鋼に静的な荷重がかかった状態で、しばらく時間がたってから、ほとんど塑性変形を伴わずに突然破壊する現象です。主な原因は鋼の中に入り込んだ水素による脆化(水素脆化)とされます。強度の高い鋼ほど遅れ破壊を起こしやすいので、「高い強度に調質すれば防げる」は逆です。
【ほかの選択肢】
(1) 鋼材中に水素が侵入して材質を脆くすることが原因です 正しい
(2) 静荷重のもとで、外見上ほとんど塑性変形なしに突然破壊します 正しい
(3) 小さな傷や腐食(応力が集中する所や、水素が入り込むきっかけ)でも原因になることがあります 正しい
【整備での注意】
めっき作業や酸洗いでは水素が入りやすいので、高強度の鋼の部品はめっき後にベーキング(加熱して水素を追い出す処理)を行います。
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 二等航空整備士(飛行機) 機体 問11(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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