ヘリコプタの抗力に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
航空工学(回転翼) 第7問
ヘリコプタの抗力に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)ヘリコプタが空中を移動する際、移動方向とは反対に作用する力を抗力と呼び、ブレードに働く抗力は常に揚力と平行に作用する。(b)形状抗力はロータ・ブレードが空気中で回転する際に生ずる摩擦によって発生し対気速度の増加とともに減少する。(c)誘導抗力はブレード先端付近においてブレード上面の高圧部から下面の低圧部に向かって流れ込む空気が渦を生じ、ブレードが発生させる揚力は前方に傾く。(d)有害抗力はキャビン、ロータ・マスト、降着装置など揚力を発生しない機体各部が空気中を移動することにより生じる抵抗で、速度の2乗に比例して増加する。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(d)の一つだけです。
(a)誤り。抗力は相対風の方向に働き、揚力は相対風に垂直に働きます。つまり抗力と揚力は直角の関係で、「常に揚力と平行に作用」はしません。(b)誤り。形状抗力(プロファイル抗力)は、ブレードが空気中を動くときの摩擦や形による抵抗です。対気速度が増すと減るのではなく、ゆるやかに増えます。(c)誤り。ブレード先端付近では、下面の圧力の高い所から上面の圧力の低い所へ空気が回り込んで渦ができます。向きが逆です。また、この吹き下ろしで相対風の向きが変わり、揚力は前方ではなく後方へ傾きます。この後ろ向きの成分が誘導抗力です。(d)正しい。有害抗力(パラサイト抗力)は、キャビン、ロータ・マスト、降着装置など揚力を発生しない部分による抵抗で、速度の2乗に比例して増えます。
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【必要パワーの内訳】
誘導パワー ホバリングで最大、速度とともに減る
形状パワー 速度とともにゆるやかに増える
有害パワー 速度とともに急に増える
合計の必要パワーは、中くらいの速度で最小になります。
出典:令和4年5月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空工学(回転翼) 問7(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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