ブレードの失速と圧縮性の影響について記述した文章の下線部(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の…
航空工学(回転翼) 第12問
ブレードの失速と圧縮性の影響について記述した文章の下線部(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。ただし、ロータの回転は上から見て反時計回りとする。後退側ブレードの失速は、飛行方向の左側ほぼ真横を中心に起きるため、90度位相が遅れたブレード位置に力が働き、ロータ・ディスクは(a)前方へ傾いて、機首下げ運動を引き起こす。空気密度が小さければ、同じ揚力を得るためにはブレードの迎え角を全体に(b)増やさなければならないので、後退側ブレードの失速はより低速度で発生する。前進側ブレードの先端が遷音速域に達すると、ブレード上面の空気流速は、これより更に速いため、前進側ブレード上に(c)衝撃波が発生し揚力を喪失、結果、機体は(d)右に傾く。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)(c)の二つです。
ロータは上から見て反時計回りなので、前進側は機体の右側、後退側は左側です。ブレードに働いた力は、ジャイロの摂動で、回転方向へ約90°遅れた位置で最大の動きになります。
(a)誤り。左側で後退側ブレードが失速して揚力を失うと、90°遅れた機体の後方でブレードが最も下がります。ロータ・ディスクは「後方」へ傾き、「機首上げ」を起こします。(b)正しい。空気密度が小さいと、同じ揚力を得るために迎え角を全体に増やす必要があり、後退側ブレードの失速はより低い速度で起こります。(c)正しい。前進側ブレードの先端が遷音速域に達すると、上面の流れはさらに速いので衝撃波が発生し、揚力を失います。(d)誤り。右側の前進側ブレードが揚力を失うと、90°遅れた機体の前方でブレードが最も下がり、ロータ・ディスクは前方へ傾いて「機首下げ」となります。「右に傾く」ではありません。
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【失速と圧縮性の現れ方(反時計回りのロータ)】
後退側ブレードの失速 → 機首上げ
前進側ブレードの圧縮性 → 機首下げ
どちらも、速度を減らすことが回復の基本です。
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空工学(回転翼) 問12(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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