高気圧に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

航空気象 第12問

高気圧に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)地上天気図では閉じた等圧線で囲まれて中心の気圧が周囲の気圧よりも高いところである。高気圧の中心近くでは気圧傾度が大きくなれないので風が弱く穏やかな天気になる。(b)高気圧が維持・発達するためには下層での流出量以上の量の空気が上層で流入していることが必要である。したがって高気圧の上空には空気の発散場があり、上層天気図でリッジの前面が発散場になる。(c)温暖高気圧は地表付近で周囲より気温の高い高気圧をいう。対流圏上層に多くの空気が蓄積されることによってできる高気圧で、温暖なのは下降気流の断熱加熱によるものである。一般に「背の高い高気圧」である。(d)移動性高気圧は同じ地域に停滞せず移動していく高気圧である。温帯低気圧の後面を低気圧とともに移動していくものと、冬季寒冷な極気団の氾濫により極気団の一部がちぎれて移動していくものがあり、上空の偏西風の波動とともに中緯度を東進することが多い。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(c)(d)の三つです。 (a)正しい。高気圧は閉じた等圧線に囲まれ、中心の気圧が周りより高い所です。中心付近は気圧傾度が小さいので風が弱く、穏やかな天気になります。(b)誤り。下層で外へ流れ出す以上の空気が上層で流れ込む必要があるので、高気圧の上空は空気の収束場です。「発散場」は誤りです。上層の収束が起こりやすいのはリッジの前面(東側)で、発散場になるのはトラフの前面です。(c)正しい。温暖高気圧は周りより気温が高い高気圧で、対流圏の上層まで高気圧の構造が続く「背の高い高気圧」です。暖かいのは下降気流の断熱昇温によります。(d)正しい。移動性高気圧には、温帯低気圧の後ろを低気圧とともに動くものと、寒冷な極気団の一部がちぎれて動くものがあり、偏西風の波動とともに東へ進みます。 【温暖高気圧と寒冷高気圧】 温暖高気圧 背が高い 例:太平洋高気圧 寒冷高気圧 背が低い(上空では低圧) 例:シベリア高気圧

出典:令和5年5月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空気象 問12(国土交通省 公表)出典元ページ

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