山岳波及び飛行障害に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

航空気象 第14問

山岳波及び飛行障害に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)山岳波は山頂高度付近に逆転層などの安定層があり、山脈に直角に近い風向で風速が強いときに発生しやすい。(b)山脈によって強制的に上昇させられた空気塊は、ある程度上昇すると断熱膨張により温度が下がり下降する。下降に転じた空気塊は断熱圧縮により昇温し、再び上昇に転じる。これを繰り返すことにより、山脈風下側に上下振動する波が伝わる。(c)笠雲は風下側に山岳波の存在することを示していて、山岳波の最初の峯の下部にできるロール雲やその上方にできるレンズ雲は山岳波の存在を示している。(d)山岳波が予想される場合は、ロール雲が見られなくともこの雲のできる辺りの飛行はできるだけ避けるべきである。

正答 (4)
正答は (4)。(a)〜(d)の四つとも正しい記述です。 (a)正しい。山頂付近に安定層(逆転層など)があり、山脈にほぼ直角に強い風が吹くとき、山岳波が起こりやすくなります。(b)正しい。押し上げられた空気は断熱膨張で冷えて周囲より重くなり下降し、下降すると断熱圧縮で暖まり再び上昇します。この上下の振動が風下へ波として続きます。(c)正しい。山頂にかかる笠雲は風下の山岳波を示します。最初の波の峰の下にできるロール雲、その上方のレンズ雲も山岳波の存在を示す雲です。(d)正しい。空気が乾いていると雲ができないことがあります。山岳波が予想されるときは、雲が見えなくても、ロール雲ができる辺り(風下の低層)の飛行は避けます。
解説の続きをみる続きを閉じる
【飛行への影響】 ロール雲の付近とその下は、山岳波に伴う最も激しい乱気流の領域です。また風下では強い下降気流があり、上昇性能を超えて高度を失うことがあります。山脈を越えるときは、十分な高度の余裕を取ることが大切です。

出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空気象 問14(国土交通省 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

この問題はほかの試験・回でも出ています

「航空気象」のほかの問題

  1. 平成31年1月期 第14問寒冷前線通過後の一般的な気象現象(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~
  2. 令和元年5月期 第20問衛星画像についての記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中
  3. 令和元年11月期 第17問次の運航用飛行場予報気象通報式(TAF)の説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあ
  4. 令和3年1月期 第9問寒気団の特性について誤りはどれか。
  5. 令和3年11月期 第15問火山灰の航空機への影響について誤りはどれか。
  6. 令和4年9月期 第17問火山灰についての説明で(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク