金融商品に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
財務会計論 財務会計論 問題12
金融商品に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8 点)ア.あらかじめ定められた償還日において額面金額による償還が予定されている債券は,変動利付債であっても満期保有目的の債券となりうる。イ.満期保有目的の債券に分類された債券について,その一部を満期まで保有する意思を変更し,売買目的有価証券に振り替えた場合は,満期保有目的の債券に分類された残りの全ての債券について,保有目的の変更があったものとして売買目的有価証券に振り替えなければならない。ウ.売買目的有価証券にも満期保有目的の債券にも該当しない債券で,その市場価格を把握することが極めて困難なものについては,取得価額をもって貸借対照表価額とする。ただし,当該債券を債券金額と異なる価額で取得した場合において,取得価額と債券金額との差額の性質が金利の調整と認められるときは,償却原価法に基づいて算定された価額をもって貸借対照表価額としなければならない。エ.債券の現先取引とは,将来の所定期日に所定の価格で買い戻すまたは売り戻すことを内容とする特約付の債券の売買のことをいう。債券の現先取引において,債券の譲渡人は,譲渡契約の約定日に当該債券の消滅を認識しなければならない。また,譲渡人は,貸借対照表に係る注記事項として,将来買い戻すことになる債券の決算日における時価を注記しなければならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (1)
正答は (1)。額面で償還される変動利付債も満期保有目的になりえ(ア)、一部を振り替えると残りもすべて振り替えます(イ)。
有価証券の保有目的区分と評価、現先取引の問題です。
【各記述】
ア 正しい。満期保有目的の債券は、満期日が定まり額面金額で償還される債券を満期まで保有する意図をもって保有するものです。変動利付債でもこの条件を満たせば分類できます。
イ 正しい。満期保有目的の債券の一部を満期前に売買目的に振り替えた場合は、満期まで保有する意図が否定されるので、残りのすべての満期保有目的の債券についても保有目的の変更があったものとして振り替えます。
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ウ 誤り。令和元年改正の金融商品会計基準(令和3年4月1日以後開始する年度から適用)では、取得原価で評価する例外は市場価格のない株式等に限られ、債券は時価で評価します。「市場価格を把握することが極めて困難な債券」を取得価額などで評価する記述は改正前の扱いです。
エ 誤り。現先取引は、売戻し・買戻しの条件が付いているので、譲渡人は債券の消滅を認識せず、資金の借入れ(担保付きの金融取引)として処理します。
正しいのはアとイで、(1) です。
出典:2022年(令和4年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題12(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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