固定資産の減損に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

財務会計論 財務会計論 問題18

固定資産の減損に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8 点)ア.減損の兆候となる事象として,資産または資産グループが使用されている営業活動から生ずる損益が,継続してマイナスとなっている場合があるが,この場合の損益には営業上の取引に関連した損益であれば,原価性を有しないものとして損益計算書上は特別損失となった内容も含まれる。イ.減損損失を認識すべきと判定された資産または資産グループは,その帳簿価額を回収可能価額まで減額する必要がある。ここに回収可能価額とは,使用価値と正味売却価額のいずれか高い方の金額である。使用価値は,資産または資産グループの継続的使用と使用後の処分により生ずると見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値として算定されるのに対し,正味売却価額は,資産または資産グループの時価から処分費用見込額を控除して算定される。ウ.共用資産の帳簿価額を,関連する各資産グループに合理的な基準で配分したうえで減損損失の認識を判定した場合,当該資産グループについて認識された減損損失は,当該共用資産に優先的に配分し,残額は,帳簿価額に基づく比例配分等の合理的な方法により,当該資産グループの各構成資産に配分する。エ.連結財務諸表の作成にあたっては,子会社の支配獲得日において,子会社の資産および負債を時価評価するが,当該子会社が直近の決算において固定資産の減損損失を計上している場合には,当該固定資産については減損損失計上後の帳簿価額を時価として採用することができる。

正答 (1)
正答は (1)。減損の兆候の損益には営業上の取引に関連する特別損失も含み(ア)、回収可能価額は使用価値と正味売却価額の高い方です(イ)。 「固定資産の減損に係る会計基準」と適用指針の問題です。 【各記述】 ア 正しい。営業活動から生ずる損益が継続してマイナスかどうかを見るときの損益には、営業上の取引に関連していれば、原価性がなく特別損失に計上された項目も含めます。 イ 正しい。回収可能価額は使用価値と正味売却価額のいずれか高い方で、使用価値は継続的使用と使用後の処分による将来キャッシュ・フローの現在価値、正味売却価額は時価から処分費用見込額を控除した額です。
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ウ 誤り。共用資産の帳簿価額を各資産グループに配分して判定した場合は、認識した減損損失を、共用資産の配分額を含む各構成資産に帳簿価額に基づく比例配分などで配分します。共用資産に優先的に配分するのは、共用資産を含むより大きな単位で判定する方法の場合です。 エ 誤り。支配獲得日には子会社の資産・負債を支配獲得日の時価で評価します。減損後の帳簿価額は回収可能価額(使用価値のこともある)にもとづく額で、支配獲得日の時価そのものではないため、そのまま時価として採用することはできないと考えられます。 正しいのはアとイで、(1) です。

出典:2022年(令和4年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題18(金融庁 公表)出典元ページ

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