資産会計に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

財務会計論 財務会計論 問題2

資産会計に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8 点)ア.貸借対照表上,資産は流動性の高さ,すなわち換金可能性の高さに応じて流動・固定の区分がなされる。ただし,電力会社や鉄道会社は膨大な設備を有し,それらが資産の大半を占めることから,流動資産と固定資産の区分はなされない。イ.貨幣性資産は,販売を経て事業投資の回収過程にあり,最終的に収入となって貨幣を増加させる資産や,回収済みで投下待機中の資産をいう。費用性資産は,生産・販売を経て最終的に費用となる資産をいう。また,使用や時の経過によって価値の低下が生じない非償却性資産もある。ウ.企業が保有する資産のうち,事業目的で保有する資産には原則として取得原価が用いられる。余剰資金の運用目的で保有する金融資産は,現在の市場価格を中心とした時価で評価される。このような取得原価による評価と時価による評価の組合せを,混合的測定という。エ.資産を「サービス・ポテンシャルズ」,すなわち「将来においてキャッシュ・フローを生みだす潜在力」と捉えたとき,資産は将来キャッシュ・フローの割引現在価値に基づいて測定される。割引現在価値は,その計算に予測や恣意性が入るものの,金融資産の評価,固定資産の減価償却に用いられている。

正答 (4)
正答は (4)。貨幣性資産・費用性資産・非償却性資産の説明(イ)と、取得原価と時価を組み合わせる混合的測定の説明(ウ)が正しいです。 資産の分類と測定の考え方を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。電力会社や鉄道会社は、固定資産を先に並べる固定性配列法を採ることがありますが、流動資産と固定資産の区分自体はしています。 イ 正しい。貨幣性資産は回収過程にある資産や投下待ちの資産、費用性資産は将来費用となる資産です。土地のように使用や時の経過で価値が減らない非償却性資産もあります。 ウ 正しい。事業目的で保有する資産は原則として取得原価で、余剰資金の運用として持つ金融資産は時価で評価します。この組合せを混合的測定といいます。
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エ 誤り。将来キャッシュ・フローの割引現在価値は、金融資産の評価や減損の使用価値などで使われますが、固定資産の減価償却は取得原価を各期に配分する手続で、割引現在価値は用いません。 正しいのはイとウで、(4) です。

出典:2023年(令和5年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題2(金融庁 公表)出典元ページ

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