財務諸表に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

財務会計論 財務会計論 問題9

財務諸表に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8 点)ア.包括利益計算書では,包括利益は,当期純利益にその他の包括利益を加減して表示する。ここに包括利益とは,「包括利益の表示に関する会計基準」では,ある企業の特定期間の財務諸表において認識された純資産の変動額のうち,当該企業の純資産に対する持分所有者との直接的な取引によらない部分であると定義されている。イ.株主資本等変動計算書では,その記載すべき項目は,「株主資本等変動計算書に関する会計基準」により純資産の部の全ての項目をその範囲としている。しかし,株主資本とそれ以外の項目とでは,一会計期間における変動事由ごとの金額に関する情報の有用性が異なることから,株主資本については当期変動額を変動事由ごとに表示し,株主資本以外の項目については当期変動額を純額で表示しなければならない。ウ.損益計算書では,収益および費用を区分して表示し,段階的に損益を表示する。「企業会計原則」および「企業会計原則注解」によれば,この区分において,特別利益または特別損失に属する項目であっても,金額が僅少なものまたは毎期経常的に発生するものは,営業外収益または営業外費用に含めて表示することができる。エ.貸借対照表では,資産は,流動資産に属する資産,固定資産に属する資産および繰延資産に属する資産に区別して表示する。「企業会計原則」および「企業会計原則注解」によれば,たな卸資産は流動資産に属するものとするが,たな卸資産のうち恒常在庫品として保有するもの,もしくは余剰品として長期間にわたって所有するものは,固定資産に含めて表示する。

正答 (2)
正答は (2)。包括利益の定義と表示(ア)と、少額又は経常的な特別損益の扱い(ウ)が正しい記述です。 包括利益計算書・株主資本等変動計算書・損益計算書・貸借対照表の表示を問う問題です。 【各記述】 ア 正しい。包括利益は、純資産の変動額のうち、純資産に対する持分所有者との直接的な取引によらない部分と定義され、当期純利益にその他の包括利益を加減して表示します。 イ 誤り。株主資本以外の項目は当期変動額を純額で表示するのが原則ですが、主な変動事由ごとに表示(又は注記)することもできます。「しなければならない」とまでは言えません。
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ウ 正しい。企業会計原則注解は、特別損益に属する項目でも、金額の僅少なもの又は毎期経常的に発生するものは、経常損益計算に含めることができるとしています。 エ 誤り。企業会計原則注解では、恒常在庫品として保有するものや余剰品として長期間にわたって所有するたな卸資産も、固定資産とせず流動資産に含めます。 正しいのはアとウで、(2) です。

出典:2023年(令和5年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題9(金融庁 公表)出典元ページ

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