固定資産の減損処理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

財務会計論 財務会計論 問題20

固定資産の減損処理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8点)ア.事業用の固定資産の収益性が当初の予想よりも低下した場合に,その回収可能性を帳簿価額に反映させる会計処理は,金融商品に適用される時価評価と同様に,資産価値の変動によって利益を測定することや,決算日における資産価値を貸借対照表に表示することを目的とする。イ.減損の兆候がある資産について,当該資産から得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額がその帳簿価額を下回る場合には,減損損失を認識する。この減損損失の認識の判定において,割引前将来キャッシュ・フローが外貨建てで見積られる場合,算定された外貨建ての将来キャッシュ・フローは,固定資産の取得時の為替相場によるのではなく,減損損失の認識の判定時の為替相場により円換算される。ウ.減損損失を認識すべきと判定された資産は,帳簿価額を回収可能価額まで減額し,当該減少額を減損損失として当期の損失とするが,この回収可能価額は,資産の正味売却価額と使用価値のいずれか高い方の金額をいう。前者の正味売却価額は,資産の時価から処分費用見込額を控除して算定される。後者の使用価値は,資産の継続的使用によって生ずると見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値であるが,使用後の処分によって生ずると見込まれる分は含まない。エ.無形固定資産として計上されている市場販売目的のソフトウェアの取得原価は,見込販売数量に基づく償却方法その他合理的な方法により償却しなければならない。いずれの減価償却方法による場合にも,毎期見込まれる販売数量等の見直しを行う。その結果,未償却残高が翌期以降の見込販売収益の額を上回った場合,当該超過額は一時の費用または損失として処理される。

正答 (5)
正答は (5)。外貨建ての割引前将来キャッシュ・フローは判定時の為替相場で換算し(イ)、市場販売目的ソフトウェアの未償却残高が見込販売収益を超えれば超過額を費用とします(エ)。 「固定資産の減損に係る会計基準」とソフトウェアの償却を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。減損処理は、取得原価基準のもとで、収益性の低下により投資額を回収できなくなった分を帳簿価額に反映させる臨時の減額です。金融商品の時価評価のように、資産価値の変動で利益を測ったり、決算日の資産価値を表示したりすることを目的とするものではありません。
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イ 正しい。減損損失の認識の判定で、外貨建ての割引前将来キャッシュ・フローは、判定時の為替相場で円に換算します。 ウ 誤り。回収可能価額は正味売却価額と使用価値の高い方で、正味売却価額は時価から処分費用見込額を引いた額です。ただし、使用価値には、継続的な使用によるキャッシュ・フローだけでなく、使用後の処分によるキャッシュ・フローも含めます。 エ 正しい。市場販売目的のソフトウェアは見込販売数量に基づく方法など合理的な方法で償却し、毎期見込販売数量等を見直します。未償却残高が翌期以降の見込販売収益を超えるときは、その超過額を一時の費用または損失とします。 正しいのはイとエで、(5) です。

出典:2024年(令和6年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題20(金融庁 公表)出典元ページ

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