討議資料「財務会計の概念フレームワーク」に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
財務会計論 財務会計論 問題1
討議資料「財務会計の概念フレームワーク」に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8点)ア.会計情報の比較可能性を確保するためには,形式が同様の取引には同一の会計処理が適用され,形式が異なる取引には異なる会計処理が適用されることにより,会計情報の利用者が,時系列比較や企業間比較に当たって,事実の同質性と異質性を峻別できるようにしなければならない。イ.会計情報は,企業価値の推定に資することが期待されているが,企業価値それ自体を表現するものではない。企業価値を主体的に見積もるのは自らの意思で投資を行う投資家であり,会計情報には,その見積りに当たって必要となる予想形成に役立つ基礎を提供する役割が期待されている。ウ.財務諸表の構成要素を特定し,それらに定義を与えることを通じて,財務報告が対象とすべき事象が明確となる。財務諸表の構成要素としての定義を満たす事象は,財務報告の目的に資することから,財務報告の対象に含められる。エ.投資の成果がリスクから解放されるというのは,投資に当たって期待された成果が事実として確定することをいう。保有資産の値上がりを期待した売買目的の金融投資に生じる価値の変動は,そのまま期待に見合う事実が確定したとみなされ,リスクから解放された投資の成果に該当する。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (5)
正答は (5)。会計情報は企業価値の見積りの基礎を提供するもので(イ)、売買目的の金融投資の価値変動はリスクから解放された成果です(エ)。
討議資料「財務会計の概念フレームワーク」を問う問題です。
【各記述】
ア 誤り。比較可能性は、同様の「事実」には同一の会計処理を、異なる「事実」には異なる会計処理を適用して確保します。取引の形式で区別するのではなく、事実(実質)の同質性と異質性を見分けられるようにすることが求められます。
イ 正しい。会計情報は企業価値そのものを表すものではありません。企業価値を見積もるのは投資家であり、会計情報にはその予想形成に役立つ基礎を提供することが期待されています。
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ウ 誤り。構成要素の定義を満たしても、それだけで財務報告の対象になるわけではありません。認識や測定の要件なども満たす必要があります。
エ 正しい。売買目的の金融投資は、値上がりを期待して保有するもので、価値の変動がそのまま期待に見合う事実の確定とみなされ、リスクから解放された投資の成果に当たります。
正しいのはイとエで、(5) です。
出典:2024年(令和6年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題1(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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