「収益認識に関する会計基準」に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

財務会計論 財務会計論 問題15

「収益認識に関する会計基準」に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8点)ア.企業は約束した財またはサービス(資産)を顧客に移転することにより履行義務を充足した時にまたは充足するにつれて,収益を認識する。資産が移転するのは,顧客が当該資産に対する支配を獲得した時または獲得するにつれてである。契約における取引開始日に,識別された履行義務のそれぞれが,一定の期間にわたり充足されるものかまたは一時点で充足されるものかを判定する。イ.「企業が顧客との契約における義務を履行することにより,別の用途に転用することができない資産が生じること」または「企業が顧客との契約における義務の履行を完了した部分について,対価を収受する強制力のある権利を有していること」のいずれかの要件を満たす場合,資産に対する支配を顧客に一定の期間にわたり移転することにより,一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する。ウ.一定の期間にわたり充足される履行義務については,単一の方法で履行義務の充足に係る進捗度を見積もり,類似の履行義務および状況に首尾一貫した方法を適用する。この際,履行義務の充足に係る進捗度は,各決算日に見直し,当該進捗度の見積りを変更する場合は,会計上の見積りの変更として処理する。エ.履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積もることができ,かつ,当該履行義務を充足する際に発生する費用を回収することが見込まれる場合には,一定の期間にわたり充足される履行義務について原価回収基準により処理する。

正答 (2)
正答は (2)。収益を認識する時点と充足の判定の時期(ア)、進捗度の見直しを見積りの変更とすること(ウ)が基準のとおりだからです。 【各記述】 ア 正しい。収益は、約束した財又はサービスを顧客に移転して履行義務を充足した時に又は充足するにつれて認識し、移転は顧客が支配を獲得した時又は獲得するにつれて生じます。契約の取引開始日に、各履行義務が一定の期間にわたり充足されるか一時点で充足されるかを判定します。 イ 誤り。一定の期間にわたり充足される要件の一つは、別の用途に転用できない資産が生じること「かつ」履行を完了した部分について対価を収受する強制力のある権利を有していることです。どちらか一方だけでは満たしません。
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ウ 正しい。進捗度は単一の方法で見積もり、類似の履行義務や状況には首尾一貫した方法を適用します。進捗度は各決算日に見直し、見積りを変更するときは会計上の見積りの変更として処理します。 エ 誤り。原価回収基準を用いるのは、進捗度を合理的に見積もることが「できない」が、発生する費用を回収することが見込まれる場合です。合理的に見積もれるなら進捗度に基づいて収益を認識します。 正しいのはアとウで、(2) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題15(金融庁 公表)出典元ページ

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