P社は,関連会社A社に持分法を適用してP社企業集団の連結財務諸表を作成している。X 3 年度末に,保有するA社株式の一部…
財務会計論 財務会計論 問題21
P社は,関連会社A社に持分法を適用してP社企業集団の連結財務諸表を作成している。X 3 年度末に,保有するA社株式の一部を売却して,A社を持分法適用関連会社から除外した。次の〔資料〕に基づき,X 3 年度末にA社を除外したことによる連結株主資本等変動計算書の「持分法適用会社の減少に伴う利益剰余金の減少高」の金額として,正しいものの番号を一つ選びなさい。税効果は考慮しない。計算結果に端数が生じる場合,百万円未満を四捨五入すること。(8点)〔資料〕1.P社は,X 1 年度末に,A社の発行済株式の35 %を第三者より7,700 百万円で取得し,持分法適用関連会社とした。この時点の,A社の保有する資産および負債の時価は,土地を除き帳簿価額と一致していた。土地の時価は450 百万円(帳簿価額250百万円)であった。2.P社は,X 3 年度末に,A社の発行済株式の25 %を第三者に5,000 百万円で売却し,A社を持分法適用関連会社から除外した。3.A社の純資産の内訳は,次のとおりである。A社は,剰余金の配当を行ってはおらず,利益剰余金の増加は全て当期純利益によるものである。(単位:百万円)資本金 利益剰余金X 1 年度末 15,000 2,000X 2 年度末 15,000 2,800X 3 年度末 15,000 4,2004.のれんが発生する場合には,発生年度の翌年度から10 年間にわたり,定額法によって償却する。
- (1)115 百万円
- (2)124 百万円
- (3)186 百万円
- (4)310 百万円
- (5)540 百万円
- (6)1,350 百万円
正答 (2)
正答は (2)。残す10%分の持分法による増加額 124百万円を、個別上の取得原価に戻す際に利益剰余金から減らすからです。
【のれん】(単位:百万円)
取得時のA社の時価の純資産:15,000 + 2,000 + 土地の評価差額(450 − 250)200 = 17,200
P社の持分:17,200 × 35% = 6,020、のれん:7,700 − 6,020 = 1,680 → 毎年 168 を償却
【持分法による投資の増加】
X2年度:(2,800 − 2,000)× 35% − 168 = 280 − 168 = 112
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X3年度:(4,200 − 2,800)× 35% − 168 = 490 − 168 = 322
合計 434 → X3年度末の連結上の投資の額 7,700 + 434 = 8,134
【除外時の処理】
売却する25%分は連結上の額 8,134 × 25/35 = 5,810 を売却原価とし、売却損益を計算します。
残す10%分:連結上の額 8,134 × 10/35 = 2,324、個別上の額 7,700 × 10/35 = 2,200
持分法の適用をやめると、残す投資は個別上の帳簿価額で評価し直します。差額 2,324 − 2,200 = 124(= 434 × 10/35)を「持分法適用会社の減少に伴う利益剰余金の減少高」とします。
出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題21(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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