抵抗温度計は、電気抵抗の温度変化を利用する温度計である。抵抗温度計に関する次の説明の中から誤っているものを一つ選べ。…
計量器概論及び質量の計量 計質 問9
抵抗温度計は、電気抵抗の温度変化を利用する温度計である。抵抗温度計に関する次の説明の中から誤っているものを一つ選べ。
- (1)サーミスタ測温体には、温度の上昇とともに電気抵抗値が減少するもの、ある温度を境に抵抗値が急増するもの、ある温度を境に抵抗値が急激に減少するものの三つに分類される。
- (2)ロジウム鉄抵抗温度計は、標準温度計として25 K 以下の極低温まで利用できる。
- (3)抵抗温度計の電気抵抗測定において、4 線式結線(四端子抵抗測定)では、導線抵抗の影響を受ける。高い測定精度を得るためには、2 線式結線(二端子抵抗測定)での電気抵抗測定が望ましい。
- (4)抵抗温度計を用いた温度測定では、測定電流による自己発熱の影響があるため、必要な測定精度に合わせて測定電流を小さくし自己発熱を抑える必要がある。
- (5)白金抵抗温度計の電気抵抗は、温度が低下するとともに減少する。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
【(3) が誤りの理由】
2線式(二端子)の結線では、測温抵抗体の抵抗に導線の抵抗が加わった値を測ってしまうため、導線抵抗の影響を受けます。4線式(四端子)の結線では、電流を流す2本と電圧を測る2本を分けます。電圧を測る側にはほとんど電流が流れないので、導線抵抗による電圧降下の影響を受けずに、測温抵抗体そのものの抵抗を測れます。高い精度を求めるときは4線式を使うのが原則で、(3) は2線式と4線式の性質を逆に書いています。
【ほかの選択肢】
(1) サーミスタは、温度が上がると抵抗が下がる NTC、ある温度を境に抵抗が急に増える PTC、ある温度を境に抵抗が急に減る CTR の3種類に分けられます。 正しい
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(2) ロジウム鉄抵抗温度計は、白金抵抗温度計では感度が落ちる極低温でも抵抗の温度変化が大きく、25 K 以下の低温域の標準温度計として使われます。 正しい
(4) 抵抗を測るには電流を流す必要があり、そのジュール熱で測温体が周囲より高い温度になります(自己加熱)。測定電流を小さくすると、この影響を抑えられます。 正しい
(5) 白金は金属なので、温度が下がると電気抵抗が小さくなります。 正しい
【ポイント】
工業用の測温抵抗体では、3線式で導線抵抗の影響を打ち消す方法もよく使われます。精度の順に「4線式 > 3線式 > 2線式」と覚えます。
出典:計量士 第76回(2025年12月実施)(経済産業省 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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