ICP 発光分光分析に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。…
化学分析概論及び濃度の計量 環濃 問7
ICP 発光分光分析に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
- (1)スプレーチャンバーは、ネブライザーで試料溶液から発生させた霧状の液滴のうち、粒径の大きな液滴を分離除去し、ごく微細な液滴をICP に導く役割をもつ。
- (2)ICP のトーチは三重管からなり、中心の管から試料が導入される。
- (3)ICP 発光部からの光の観測方式には、横方向観測方式と軸方向観測方式がある。
- (4)回折格子に達した光は、波長に応じた角度に分散されて、検出器に導かれる。
- (5)光電子増倍管は、入射窓から入射した光電子を増幅し、その強度に応じた電気信号に変換する検出器である。
正答 (5)
正答は (5)。光電子増倍管の説明が誤りです。
光電子増倍管は、入射窓から入った「光(光子)」が光電面に当たって光電子をたたき出し、その電子を何段ものダイノードで次々に増やして、光の強さに応じた電流(電気信号)として取り出す検出器です。入射窓から入るのは光であって、光電子ではありません。光電子は管の中の光電面で初めて生じます。
【ほかの選択肢】
(1) スプレーチャンバーは、ネブライザーで霧にした試料のうち大きな液滴を取り除き、細かい液滴だけをプラズマに送ります 正しい
(2) ICP のトーチは三重管で、外側にプラズマガス、中間に補助ガス、中心の管からキャリヤーガスとともに試料が入ります 正しい
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(3) 観測方式には、プラズマを横から見る横方向観測と、軸の方向から見る軸方向観測があります。軸方向観測は感度が高いとされます 正しい
(4) 回折格子は、光を波長に応じた角度に分けて検出器に導きます 正しい
【ポイント】
ICP 発光分光分析の検出器は、光電子増倍管のほか、CCD などの半導体検出器が使われます。
出典:計量士 第76回(2025年12月実施)(経済産業省 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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