音の物理量に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。…
音響・振動概論及び音圧レベル・振動加速度レベルの計量 環音 問4
音の物理量に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
- (1)瞬時音圧とは、流れのない媒質中のある点で、対象とする瞬間に存在する圧力から静圧を引いた値である。
- (2)音の速さとは、自由進行音波の位相速度の大きさである。
- (3)音響インテンシティとは、指定された方向に平行な面を通過する瞬時ポテンシャル音響エネルギー密度をその面積で除した値である。
- (4)音源の音響パワーとは、ある時間の長さで、指定された周波数帯域の音源が放射する全音響エネルギーをその時間で除した値である。
- (5)体積速度とは、表面に垂直な粒子速度成分とその微小面積との積の振動面にわたる積分である。
正答 (3)
正答は (3)。音響インテンシティの説明が誤りです。
音響インテンシティは、音の進む方向のエネルギーの流れの大きさで、指定された方向に「垂直な」面を、単位面積・単位時間あたりに通過する音響エネルギーです。瞬時音圧と粒子速度の積の時間平均として求めます。単位は W/m² です。選択肢は、面の向きを「平行」としているうえ、エネルギーの流れではなく「ポテンシャル音響エネルギー密度」を面積で割るとしており、定義に合いません。エネルギー密度(J/㎥)は、ある体積の中にたまっているエネルギーの量で、面を通って流れる量とは別のものです。
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【ほかの選択肢】
(1) 瞬時音圧は、ある瞬間の圧力から静圧(大気圧)を引いた値です 正しい
(2) 音の速さは、自由に進む音波の位相速度の大きさです 正しい
(4) 音響パワーは、音源が単位時間に放射する音響エネルギーで、全エネルギーを時間で割った値です。単位は W です 正しい
(5) 体積速度は、振動面に垂直な粒子速度の成分を、面全体で面積について積分した量です。単位は ㎥/s です 正しい
【ポイント】
音響パワー W、インテンシティ I、音源からの距離 r の自由音場ではI = W / (4πr²) の関係があり、距離減衰の計算の基になります。
出典:計量士 第76回(2025年12月実施)(経済産業省 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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