甲マンションの101 号室を所有者Aから賃借したBが、その不注意により風呂の浴槽から溢水させて同室内の床を水浸しにしたた…

民法など法令 第14問

甲マンションの101 号室を所有者Aから賃借したBが、その不注意により風呂の浴槽から溢水させて同室内の床を水浸しにしたため、床の修繕が必要になった場合における次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。ただし、101 号室は契約の内容に適合していない点はなかったものとする。

正答 (1)
正答は (1)。 【(1) 誤り。これが正答】 賃借人が不注意で賃借物を損傷させたことによる損害賠償は、賃貸借契約上の用法遵守義務・保管義務の違反による債務不履行に基づくものとして請求できます。この請求は、賃貸人が返還を受けた時から1年以内にしなければならず(民法第622条で準用する第600条第1項)、その間は時効も完成しません(同条第2項)。債権の消滅時効の期間は、権利を行使することができることを知った時から5年などです(第166条第1項)。「知った時から3年」は不法行為の時効期間であり、本肢のように言うことはできません。本肢は誤りです。
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【(2) 正しい】 第622条の2第2項は、賃貸人は、賃借人が賃貸借に基づいて生じた金銭の給付を目的とする債務を履行しないときは、敷金をその債務の弁済に充てることができるとしています。損害賠償債務にも充当できます。正しい記述です。 【(3) 正しい】 第607条の2第1号は、賃借人が賃貸人に修繕が必要である旨を通知したにもかかわらず、賃貸人が相当の期間内に必要な修繕をしないときは、賃借人はその修繕をすることができるとしています。正しい記述です。 【(4) 正しい】 判例は、賃借人の同居の家族など、賃借人の債務の履行のために使用する者(履行補助者)の過失による損害についても、賃借人が債務不履行責任を負うとしています。直接の加害者である配偶者Cも、不法行為(第709条)による損害賠償責任を負います。正しい記述です。

出典:令和6年度 マンション管理士試験問題 問14(公益財団法人 マンション管理センター 公表)出典元ページ

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