移動式クレーンの使用に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。…
関係法令 第25問
移動式クレーンの使用に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)つり上げ荷重0.5t以上の移動式クレーンについては、厚生労働大臣が定める規格(基準)又は安全装置を具備したものでなければ使用してはならない。
- (2)移動式クレーンを用いて作業を行うときは、移動式クレーンの運転者及び玉掛けをする者が当該移動式クレーンの定格荷重を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければならない。
- (3)油圧を動力として用いる移動式クレーンの安全弁については、原則として、つり上げ荷重に相当する荷重をかけたときの油圧に相当する圧力以下で作用するように調整しておかなければならない。
- (4)地盤が軟弱であるため移動式クレーンが転倒するおそれのある場所においては、原則として、移動式クレーンを用いて作業を行ってはならない。
- (5)原則として、移動式クレーンにより、労働者を運搬し、又は労働者をつり上げて作業させてはならない。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
油圧を動力として用いる移動式クレーンの安全弁は、つり上げ荷重ではなく、最大の定格荷重に相当する荷重をかけたときの油圧に相当する圧力以下で作用するように調整しておかなければなりません。
【ほかの選択肢】
(1) つり上げ荷重0.5t以上のものは、厚生労働大臣の定める規格
または安全装置を具備したものでなければ使用できない 正しい
(2) 運転者及び玉掛けをする者が定格荷重を常時知ることができるよう、
表示その他の措置を講じる 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) 地盤が軟弱で転倒するおそれのある場所では、原則として
作業を行ってはならない 正しい
(5) 原則として、労働者を運搬し、またはつり上げて作業させては
ならない 正しい
【なぜ「定格荷重」で調整するのか】
つり上げ荷重は、いちばん有利な条件での最大値
その圧力まで逃がさない設定にすると、作業半径を大きくした状態では、定格荷重をこえてもなお安全弁が働きません。実際に使ってよい上限で効かせるため、定格荷重を基準にします。
【安全弁が効く仕組み】
つり荷が重いほど、油圧回路の圧力が高くなる
定格荷重に相当する圧力で弁が開けば、それ以上の荷は持ち上がりません。圧力の側から過負荷を止める仕掛けです。
【「最大の」と付いているわけ】
定格荷重は、作業半径やジブ長さによって変わる
そのうちのいちばん大きい値を基準にします。もっと小さい値で調整すると、正規の作業まで止まってしまいます。
【労働者をつり上げてはならないことの例外】
作業の性質上やむを得ない場合または安全な作業の遂行上必要な場合で、墜落による危険を防止するための措置を講じたとき
専用のとう乗設備を設けるなど、条件を満たした場合にかぎられます。
出典:移動式クレーン運転士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「関係法令」のほかの問題
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第25問移動式クレーンの使用に関するAからDまでの記述について、法令上、正しいもののみを全て挙げ
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第23問移動式クレーンの運転(道路上を走行させる運転を除く。)及び玉掛けの業務に関する記述として
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第21問つり上げ荷重4.9tの移動式クレーン(以下、本問において「移動式クレーン」という。)の検
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第29問つり上げ荷重20tの移動式クレーン(以下、本問において「移動式クレーン」という。)の検査
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第27問次のうち、法令上、移動式クレーンの玉掛用具として使用禁止とされていないものはどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第25問次の文章は移動式クレーンの使用に係る法令条文であるが、この文中の[ ]内に入れるAから
スポンサーリンク

