移動式クレーンの安全装置などに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。…
移動式クレーンに関する知識 第8問
移動式クレーンの安全装置などに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)過負荷防止装置には、つり荷の荷重が定格荷重をこえようとしたときに警報を発し、定格荷重をこえたときに自動的に作動を停止させる装置がある。
- (2)玉掛け用ワイヤロープの外れ止め装置は、フックブロックのシーブから玉掛け用ワイヤロープが外れるのを防止するための装置である。
- (3)ジブ起伏停止装置は、ジブの起こし過ぎによるジブの折損や後方への転倒を防止するための装置である。
- (4)巻過防止装置は、巻上げなどの作動時にフックブロックが上限の高さまで巻き上がると、自動的にその作動を停止させる装置である。
- (5)旋回警報装置は、旋回中に挟まれる災害などを防止するため、周囲の作業者に危険を知らせる装置で、通常、そのスイッチは旋回操作レバーに取り付けられている。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
外れ止め装置は、「フック」から玉掛け用ワイヤロープが外れるのを防止する装置です。「フックブロックのシーブから」ではありません。
外れ止め装置は、フックの開口部に取り付けるカバーです。外側からワイヤロープを掛けるときは開きますが、内側から押し出されるときは開かない構造になっています。荷振れや地切りの瞬間にワイヤロープが跳ねても、フックから外れません。
シーブは、ワイヤロープを通して向きを変えるための滑車です。ここでいうワイヤロープは巻上げ用のロープであって、玉掛け用ワイヤロープとは別物です。似た言葉に置き換えることで誤りを作っています。
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(1)(3)(4)(5)はいずれも正しい記述です。
(3) ジブ起伏停止装置の目的は、まさに「ジブの折損や後方への転倒の防止」です。これを「ジブ起伏シリンダが戻らなくなることを防止する」と書き換える出題が繰り返されていますが、この回は正しい書き方でした
安全装置の要点(この論点はここだけ覚えれば足ります)
巻過防止装置 フックが上限まで巻き上がると自動的に止める
巻過警報装置 同じ状態で警報を鳴らす(止めはしない)
過負荷防止装置 定格荷重を超えそうなら警報、超えたら
「ジブの伏せ」「ジブの伸ばし」「巻上げ」を自動停止
ジブ起伏停止装置
ジブの起こし過ぎによる折損・後方への転倒を防ぐ。
起伏をワイヤロープで行う移動式クレーンに設けられ、起き上がったジブがリミットスイッチを押して止める
旋回警報装置 周囲の作業者に危険を知らせる。
スイッチは通常、旋回操作レバーに付いている
外れ止め装置 「フック」から玉掛け用ワイヤロープが外れるのを防ぐ
安全弁 油圧回路に異常に高い圧力が出るのを防ぐ(圧力の上がりすぎ)
逆止め弁 ホース破損などで油圧が急に下がったときに、
つり荷やジブの降下を防ぐ(圧力の下がりすぎ)
ひっかけは、ほぼこの4つの型です。
1. 過負荷防止装置の「伏せ」を「起こし」に書き換える
2. 外れ止め装置の「フック」を「フックブロックのシーブ」に書き換える
3. 安全弁と逆止め弁の説明を入れ替える
4. ジブ起伏停止装置を「箱形構造ジブ」のものとして説明する
出典:移動式クレーンの安全装置に関する一般的な技術知識
出典:移動式クレーン運転士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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