下に掲げる表1は、一般的なラフテレーンクレーンのアウトリガー最大張出しの場合における定格総荷重表を模したものであるが、定…

移動式クレーンに関する知識 第10問

下に掲げる表1は、一般的なラフテレーンクレーンのアウトリガー最大張出しの場合における定格総荷重表を模したものであるが、定格総荷重表中に当該ラフテレーンクレーンの機体の強度(構造部材が破損するかどうか。)によって定められた荷重の値と、機体の安定(転倒するかどうか。)によって定められた荷重の値の境界線が階段状の太線で示されている。表1を用いて定格総荷重を求めるため、ジブ長さと作業半径の組合せを選び出したものが表2であるが、この表2のAからEまでのジブ長さと作業半径によって定まる定格総荷重の値が、機体の強度によって定められた荷重の値であるもののみを全て挙げた組合せは(1)~(5)のうちどれか。

移動式クレーン運転士 2024年下半期(2025年4月公表) 第10問の表
正答 (2)
正答は (2)。A,C です。 表1では、網かけの部分が機体の強度で定められた値、白い部分が機体の安定(転倒するかどうか)で定められた値です。境界線の階段状の太線が、その二つを分けています。 表2の組合せを表1で引くと、こうなります。 A ジブ 9.35m・作業半径 6.5m → 15.1 網かけ → 強度 B ジブ 16.4m・作業半径 8.0m → 11.3 白   → 安定 C ジブ 23.45m・作業半径 9.0m → 8.6 網かけ → 強度 D ジブ 23.45m・作業半径 10.0m → 7.6 白   → 安定
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E ジブ 30.5m・作業半径 12.0m → 5.6 白   → 安定 強度で決まっているのはAとCなので、正答は (2) です。 【表の読み方】 上(作業半径が小さい側) 強度で決まる 下(作業半径が大きい側) 安定で決まる 【そうなるわけ】 作業半径が小さいうちは、倒れる心配より部材がもつかどうか 半径が小さければ転倒モーメントも小さいので、転倒より先に、ジブや旋回支持部の強さが限界になります。半径を大きくしていくと、今度は転倒のほうが先に来ます。境界線は、その入れ替わる場所です。 【境界線が階段状になるわけ】 ジブが長いほど、入れ替わる作業半径が大きくなる ジブが長いと、同じ半径でもジブを寝かせずにすむので、部材への負担が相対的に軽くなります。表では、右の列ほど網かけが下まで伸びています。 【見分けの目印】 同じ値が縦にいくつも並んでいたら、強度で頭打ちになっている 30.5mの列で 8.0 が4行つづくのは、そこが機体の強さの上限だからです。半径が変わっても値が動きません。 【実務での意味】 強度側の値は、アウトリガーを張り出しても増えない アウトリガーを広げて効くのは安定側だけです。強度で決まっている範囲では、張出しを大きくしても定格総荷重は上がりません。

出典:移動式クレーン運転士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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