次の記述は、図1に示す逆変調形搬送波再生回路を用いたQPSK同期検波回路の原理的構成の一例について述べたものである。[ …

無線工学A 無線工学A A-7

次の記述は、図1に示す逆変調形搬送波再生回路を用いたQPSK同期検波回路の原理的構成の一例について述べたものである。[  ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、各演算器の出力式の係数及び回路内の遅延は無視するものとし、PLLは入出力の位相差が 0〔rad〕となるよう位相ロックするものとする。(1) QPSK 信号の搬送波の角周波数を ωc〔rad/s〕及びデータ値に応じた位相を φ〔rad〕としてQPSK 信号は、cos( ωct +φ )で表されるものとし、図2 に示す通り、送るデータが“0,0”であればφ=π/4〔rad〕、“0,1”であればφ=3π/4〔rad〕、“1,1”であればφ=5π/4〔rad〕、“1,0”であればφ=-π/4〔rad〕の位相変化をそれぞれ与えるものとする。(2) 受信信号は同期検波回路と逆変調形搬送波再生回路に分配され、このうち同期検波回路にて同期検波された復調信号は逆変調器に入力される。逆変調器は復調信号から符号情報(1ビット)を判定し、入力変調波(受信信号)に対して“0”のとき位相はそのまま、“1”のとき位相を-π〔rad〕シフトする逆変調を行う。(3) 逆変調形搬送波再生回路は、復調信号を用いて入力変調波に送信側と逆の変調を行うことで基準搬送波を再生するもので、逆変調器の出力を合成した加算器の出力はφによらず[A]となり変調波は一つの位相に縮退し無変調搬送波が得られる。従って、PLLにより無変調搬送波の雑音成分を取り除き、図1に示す移相器を通して同期検波を行うことで、QPSK信号の位相φ=π/4〔rad〕のとき、I軸は[B]、Q軸は[C]の復調信号が得られる。

第一級陸上無線技術士 2026年(令和8年)1月期 無線工学A A-7の表
正答 (5)
正答は (5)。逆変調で位相が一つにそろい加算器の出力は cos(ωct) となり、φ=π/4 では I軸 cos(π/4)、Q軸 cos(-π/4) です。 逆変調器は、復調した符号を使って受信波に送信側と逆の位相変化を与えるので、データによらず位相が一つにそろい、無変調の搬送波 cos(ωct) が得られます。PLLで雑音を除いたこの搬送波で同期検波します(係数は無視)。 I軸 cos(ωct+φ)×cos(ωct) → LPF後 cos φ=cos(π/4)
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Q軸 +π/2移相した搬送波を掛ける → cos(φ-π/2)=cos(-π/4) 【ほかの選択肢】 (1) (2) A は、逆変調で位相がそろった基準の搬送波 cos(ωct) です 誤り (1) (3) cos(5π/4)・cos(3π/4) は、φ=5π/4(“1,1”)のときの I軸・Q軸の値です 誤り (4) 紙面では cos(ωct)・cos(3π/4)・cos(π/4) です。B・C は φ=3π/4(“0,1”)のときの値です 誤り 【見分け方】 I軸は cos φ、Q軸は cos(φ-π/2) と覚えると、どの位相でも確かめられます。

出典:2026年(令和8年)1月期 第一級陸上無線技術士 無線工学A A-7(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ

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