次の記述は、図に示す電界効果トランジスタ(FET)を用いたカスコード増幅回路の原理的構成について述べたものである。[ …
無線工学の基礎 無線工学の基礎 A-12
次の記述は、図に示す電界効果トランジスタ(FET)を用いたカスコード増幅回路の原理的構成について述べたものである。[ ] 内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。(1) FETのソース接地増幅器の負荷として、入力インピーダンスの低い[A]接地増幅回路が接続された形である。(2) 入出力間の漂遊容量による結合が[B]である。(3) 全体として安定に動作し、[C]入力インピーダンスと利得を持つ。(4) アナログ回路では、[D]増幅回路に多く用いられる。
- (1)A: ゲート B: 疎 C: 高い D: 高周波
- (2)A: ゲート B: 疎 C: 低い D: 低周波
- (3)A: ゲート B: 密 C: 高い D: 低周波
- (4)A: ソース B: 密 C: 高い D: 高周波
- (5)A: ソース B: 疎 C: 低い D: 低周波
正答 (1)
正答は (1)。ソース接地の負荷を入力インピーダンスの低いゲート接地回路にすると、帰還容量の影響が小さく高周波増幅に向きます。
図の右側のFETはゲートが接地されたゲート接地回路で、入力インピーダンスが低い負荷として左のソース接地回路につながっています。ソース接地段の電圧利得が小さく抑えられるので、ミラー効果による入力容量の増加が小さくなり、入出力間の漂遊容量による結合も疎になります。
全体としてはソース接地の高い入力インピーダンスと、2段合わせた大きな利得をもち、安定に動作するので、高周波増幅回路に多く使われます。
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【ほかの選択肢】
(2) (5) 入力インピーダンスはソース接地の入力なので高く、用途は高周波です
(3) (4) 入出力間の結合は「密」ではなく「疎」になるのが利点です
(4) (5) 負荷側はソース接地ではなくゲート接地です
【見分け方】
カスコードは「ソース接地(エミッタ接地)+ゲート接地(ベース接地)」の縦積みで、ミラー効果を抑える回路です。
出典:2026年(令和8年)7月期 第一級陸上無線技術士 無線工学の基礎 A-12(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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