肺炎が疑われた患者の喀痰のGram 染色標本(別冊No. 15)を別に示す。分離菌はブドウ糖を発酵し、オキシダーゼ試験と…

午後 第72問

肺炎が疑われた患者の喀痰のGram 染色標本(別冊No. 15)を別に示す。分離菌はブドウ糖を発酵し、オキシダーゼ試験と運動性は陰性であった。考えられるのはどれか。

臨床検査技師 2023年(令和5年) 第72問の図
正答 (2)
正答は (2)。考えられるのは Klebsiella pneumoniae です。 【標本の見方】 赤く染まった(Gram 陰性の)太く短い桿菌が散らばり、それぞれの菌の周りが明るく抜けて見えます(莢膜)。下の方には、好中球などの炎症細胞もみえます。 莢膜を持つ Gram 陰性の太い桿菌で、ブドウ糖を発酵し、オキシダーゼ陰性、運動性陰性という性状は、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)に合います。厚い莢膜のため、培地ではムコイド状の粘りのあるコロニーを作ります。アルコール多飲者や糖尿病の人の重い肺炎の原因菌として知られます。
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【ほかの選択肢】 (1) Acinetobacter baumannii Gram 陰性の球桿菌で、運動性は無く、オキシダーゼ陰性ですが、ブドウ糖を発酵しない非発酵菌です 誤り (3) Mycoplasma pneumoniae 細胞壁を持たないため Gram 染色では染まらず、標本に菌は見えません 誤り (4) Pseudomonas aeruginosa オキシダーゼ陽性で、鞭毛で運動し、ブドウ糖を発酵しない非発酵菌です 誤り (5) Streptococcus pneumoniae 莢膜を持ちますが、Gram 陽性(青紫)の双球菌(ランセット形)です。オキシダーゼ試験はふつう行わず、カタラーゼ陰性です 誤り

出典:2023年(令和5年) 臨床検査技師国家試験 問72(厚生労働省 公表)出典元ページ

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