腸管感染症患者の下痢便のGram 染色標本(別冊No. 12)を別に示す。矢印で示すのはどれか。…
午前 第70問
腸管感染症患者の下痢便のGram 染色標本(別冊No. 12)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
- (1)Aeromonas hydrophila
- (2)Campylobacter jejuni
- (3)Helicobacter pylori
- (4)Vibrio parahaemolyticus
- (5)Yersinia enterocolitica
正答 (2)
正答は (2)。矢印で示すのは Campylobacter jejuni です。
【標本の見方】
矢印の先には、赤く(Gram 陰性に)染まった、細くて小さな
らせん状の菌がみえます。S 字形や、カモメが翼を広げたような
形(gull wing)をしています。ほかに青く染まった太い桿菌
(Gram 陽性桿菌)もありますが、これは腸内の常在菌です。
Gram 陰性のらせん菌で、下痢便から見つかるのは Campylobacterの特徴です。鶏肉の生食や加熱不足が主な原因で、発症後にGuillain-Barré 症候群を起こすことがあります。培養は微好気(酸素5〜10%程度)、42 ℃でも発育します。
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【ほかの選択肢】
(1) Aeromonas hydrophila (4) Vibrio parahaemolyticus (5) Yersinia enterocolitica どれも Gram 陰性の短い桿菌(Vibrio はやや湾曲)で、らせん状の形にはなりません 誤り
(3) Helicobacter pylori らせん状の Gram 陰性菌ですが、胃の粘膜に住む菌で、腸管感染症の下痢便から見つかる菌ではありません 誤り
出典:2023年(令和5年) 臨床検査技師国家試験 問70(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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