統合失調症の娘をもつEさん(70 歳,女性)は10 年前より家族相談員として活動している。ある日の相談会に,Fさん(45…
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 第46問
統合失調症の娘をもつEさん(70 歳,女性)は10 年前より家族相談員として活動している。ある日の相談会に,Fさん(45 歳,女性)が初めて相談に訪れ,「息子が病気になったのは親のせいなのでしょうか」と沈鬱な表情で話した。Eさんは,「私も娘が病気になった頃は自分を責めてばかりでした」と話すと,Fさんは,「Eさんもそうだったのですか」と言い,涙を流した。その後Fさんは度々相談会に訪れ,半年経った頃には,「自分を責めてもしょうがないですね。自分の人生を楽しんでもいいですよね」と笑顔で話すようになった。EさんはFさんの変化に励まされ,相談員の活動にやりがいを感じた。次のうち,家族相談員の活動を通して,Eさんにもたらされたことを示す概念として,適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)ピア・アドボケイト
- (2)カタルシス
- (3)ヘルパー・セラピー原理
- (4)バウンダリー
- (5)リフレーミング
正答 (3)
正答は (3)。適切なのはこれです。
ヘルパー・セラピー原理は、リースマンが示した考え方で、人を援助する人自身が、援助することを通して最も多くの恩恵を受けるというものです。Eさんは、Fさんの相談に乗り、Fさんの変化に励まされて活動にやりがいを感じています。援助したEさん自身にもたらされた効果なので、これに当たります。
【ほかの選択肢】
(1) ピア・アドボケイトは、同じ経験をもつ仲間が当事者の権利を
代弁・擁護することです。Eさんにもたらされたことではありません。 誤り
(2) カタルシスは、抑えていた感情を表出してすっきりすることで、
解説の続きをみる続きを閉じる
涙を流したFさんに起きたことに近いものです。 誤り
(4) バウンダリーは、自分と他者との間の境界のことです。 誤り
(5) リフレーミングは、物事の枠組み(見方)を変えて、別の意味を
見いだすことです。 誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
スポンサーリンク

