次の記述のうち,G精神保健福祉士が行った助言として,適切なものを2つ選びなさい。…

精神保健福祉の理論と相談援助の展開 第57問

〔事例〕Eさん(19 歳,男性)は,高校2 年時に自閉スペクトラム症と診断された。3 年時に就職活動を行ったが,面接で質問に適切に答えられないことや,ゲームに熱中して寝坊し面接に間に合わないことが何度もあり,不採用が続いた。度重なる不採用の連絡と就職活動の指導によるストレスでうつ状態となり,就職活動を中止したまま卒業した。1 年後,Eさんは主治医から就職活動再開を提案され,通院先のF精神保健福祉士と面談した。F精神保健福祉士は,Eさんには一度見たものを正確に覚える,集中力があるという強みがある一方,高校時代からの課題に加え,自分から相談することは苦手なことが分かった。Eさんは配慮してくれる会社で働くことを希望したため,F精神保健福祉士は精神障害者保健福祉手帳の取得を支援した。そして,V就労移行支援事業所をEさんに紹介し,利用できるよう支援した。V就労移行支援事業所のG精神保健福祉士は,Eさんの訓練の様子を見て,地域のイベントで顔見知りになったW社の社長が頭に浮かんだ。そこで,W社に雇用の可能性について問い合わせたところ,「Eさんに合った仕事があるか分からない」とのことであった。その後,EさんはW社において事務の仕事で職場実習を開始した。実習5 日目に,W社の担当者からG精神保健福祉士に,「話があるので来て欲しい」と電話があった。G精神保健福祉士が訪問したところ,担当者は,「Eさんに何度も手順の間違いを指摘したが,同じ失敗を繰り返す」「何かあれば相談するよう伝えていたのに,今日は無断で遅刻した」「このままだと実習継続は厳しい」と話した。一方,Eさんは,「社員から何を注意されたか分からず,とても疲れた。今朝起きたら始業時間を過ぎていたので急いで来たが,実習を始めさせてもらえない」と話した。G精神保健福祉士は,担当者にEさんの対応について助言した。次の記述のうち,G精神保健福祉士が行った助言として,適切なものを2つ選びなさい。

正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。適切なのはこの2つです。 自閉スペクトラム症の人は、口頭の指示が伝わりにくい一方、目で見て分かる情報は理解しやすいことが多くあります。Eさんには「一度見たものを正確に覚える」「集中力がある」という強みがあります。 (2) 手順を文書にして渡すと、Eさんは見て覚えることができ、 手順の誤りを減らすことが期待できます。 (3) 発注データの確認は、正確さと集中力が求められる作業で、 Eさんの強みを生かせます。 【ほかの選択肢】 (1) 遅刻をそのままにせず、連絡の方法や遅刻したときの対応を
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あらかじめ具体的に決めておくことが大切です。Eさんは自分から 相談することが苦手で、「何かあれば相談して」では伝わり にくいためです。 誤り (4) 問題は職場の人間関係ではなく、指示の伝わり方と遅刻です。 誤り (5) Eさんはすでに「とても疲れた」と話しています。 実習時間を増やすと、疲れから寝坊などがさらに起きる おそれがあります。 誤り

出典:精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ

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