福祉における政府と民間の役割に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。…
現代社会と福祉 第22問
福祉における政府と民間の役割に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)平行棒理論とは,救済に値する貧民は救貧行政が扱い,救済に値しない貧民は民間慈善事業が扱うべきだとする考え方を指す。
- (2)繰り出し梯子理論とは,ナショナルミニマムが保障された社会では,民間慈善事業が不要になるとの考え方を指す。
- (3)社会市場のもとでは,ニーズと資源との調整は,価格メカニズムにより行われ,そこに政府が関与することはない。
- (4)準市場のもとでは,サービスの供給に当たり,競争や選択の要素を取り入れつつ,人々の購買力の違いによる不平等を緩和するための施策が講じられることがある。
- (5)ニュー・パブリック・マネジメント(NPM)とは,福祉サービスの供給に参入した民間企業の経営効率化のために,その経営に行政職員を参画させる取組を指す。
正答 (4)
正答は (4)。最も適切なのはこれです。
準市場は、サービスの供給に複数の事業者を参入させ、利用者の選択や事業者間の競争の仕組みを取り入れつつ、費用は公費や保険で賄い、利用者の購買力の差による不平等を和らげる仕組みです。ル・グランが理論化し、日本の介護保険制度は準市場の例とされます。
【ほかの選択肢】
(1) 平行棒理論では、救済に値する貧民を民間慈善事業が、
値しない貧民を救貧行政が扱うと考えました。選択肢は担い手が逆になっています。 誤り
(2) 繰り出し梯子理論(ウェッブ夫妻)は、公的な救済がナショナルミニマムを保障し、民間はその上に伸ばした梯子のように、
解説の続きをみる続きを閉じる
より先進的な支援を担うという考え方です。民間が不要になる
という考えではありません。 誤り
(3) 社会市場はティトマスの概念で、価格メカニズムではなく、
ニーズに基づいて資源を配分する領域を指します。 誤り
(5) NPM(新公共経営)は、民間企業の経営手法を行政の運営に
取り入れて効率化を図る考え方です。向きが逆です。 誤り
出典:社会福祉士国家試験 第36回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
スポンサーリンク

