65 歳の男性。下顎左側第一大臼歯の痛みを主訴として来院した。昨晩、強い痛みのため眠れなかったという。著しい打診痛があり…
B問題 第68問
65 歳の男性。下顎左側第一大臼歯の痛みを主訴として来院した。昨晩、強い痛みのため眠れなかったという。著しい打診痛があり、歯髄電気診に生活反応を示した。初診時の口腔内写真(別冊No. 21A)とエックス線画像(別冊No. 21B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。まず行うのはどれか。1 つ選べ。
- (1)抜 髄
- (2)生活断髄
- (3)感染根管治療
- (4)ヘミセクション
- (5)スケーリング・ルートプレーニング
正答 (1)
正答は (1)。抜髄です。
【見るところ】
口腔内写真(21A)では、下顎左側第一大臼歯にインレーが入り、明らかな齲蝕は見えません。エックス線画像(21B)では、第一大臼歯の遠心根に沿って根尖付近まで及ぶ骨吸収(透過像)があると読めます。表では、第一大臼歯の遠心の舌側・頰側に9 mmの深い
ポケットがあり、出血しています。動揺度は1度です。
歯髄電気診に生活反応があり、昨晩から強い自発痛と著しい打診痛があります。深い歯周ポケットが根尖付近まで達し、根尖孔や側枝から歯髄に感染が及んだ上行性(逆行性)歯髄炎と考えられます。まず抜髄で痛みの原因の歯髄炎を治し、その後に歯周治療を行います。
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【ほかの選択肢】
(2) 生活断髄 歯冠部の歯髄に限られた炎症に行う。根尖側から感染した歯髄炎には適さない 誤り
(3) 感染根管治療 歯髄が壊死している場合の治療。この歯は生活反応がある 誤り
(4) ヘミセクション 歯周組織の状態を評価した後の選択肢で、まず行う処置ではない 誤り
(5) スケーリング・ルートプレーニング 歯周治療として必要だが、激しい痛みの原因の歯髄炎への処置を先に行う 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問68(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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