74 歳の女性。舌尖部の腫脹を主訴として来院した。3 か月前に自覚したが、疼痛がないためそのままにしていたところ、徐々に…
B問題 第67問
74 歳の女性。舌尖部の腫脹を主訴として来院した。3 か月前に自覚したが、疼痛がないためそのままにしていたところ、徐々に大きくなってきたという。弾性硬で軽度圧痛を認めるが、舌の知覚に異常はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 20A)、MRI 脂肪抑制T2 強調像(別冊No. 20B)、FDG-PET/CT(別冊No. 20C)及び生検時のH-E 染色病理組織像(別冊No. 20D)を別に示す。適切な治療法はどれか。1 つ選べ。
- (1)摘 出
- (2)化学療法
- (3)免疫療法
- (4)外科的切除
- (5)組織内照射
正答 (4)
正答は (4)。外科的切除です。
【見るところ】
口腔内写真(20A)では、舌尖部の舌背に、赤みを帯びた、表面が少し凹凸のある結節状の腫瘤があります。MRI(20B)では舌尖部に高信号の腫瘤があり、FDG-PET/CT(20C)では同じ部位に強い集積があります。病理組織像(20D)では、小型の腫瘍細胞が胞巣をつくり、その中に大小の円形の空隙が並ぶ篩状
(スイスチーズ様)の構造があります。
篩状の構造から、小唾液腺に由来する腺様囊胞癌です。腺様囊胞癌は、ゆっくり大きくなりますが神経に沿って浸潤しやすく、再発や遠隔転移(肺など)を起こしやすい悪性腫瘍です。治療は、十分な安全域をつけた外科的切除が基本です。
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【ほかの選択肢】
(1) 摘出 被膜に沿って取り出すのは良性腫瘍の方法で、悪性腫瘍では腫瘍が残り再発する 誤り
(2) 化学療法 腺様囊胞癌では効果が乏しく、第一の治療ではない 誤り
(3) 免疫療法 第一の治療ではない 誤り
(5) 組織内照射 早期の舌の扁平上皮癌などに用いられることがあるが、腺様囊胞癌の第一の治療ではない 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問67(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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