低酸素症(ハイポキシァ)について、誤りはどれか。…
操縦教育一般 第32問
低酸素症(ハイポキシァ)について、誤りはどれか。
- (1)大気中に酸素の占める割合は地上からはるか上空に至るまで約21%とほぼ一定であるから飛行高度の増大、つまり大気圧の減少に対応して低酸素症状の傾向は増大する。記憶力、判断力および計算能力等が低下し始め、つづいて頭痛、眠気等が起きる。
- (2)低酸素症(ハイポキシァ)と過呼吸とは初期の兆候がよく似ている。さらに両者は同時に発生することが多い。
- (3)低酸素症(ハイポキシァ)は体内から必要以上に酸素を排出してしまうため、パイロットは頭がふらふらしたり、息苦しくなったり、眠くなったり、激しい耳鳴りや悪寒の症状を起こし、そのために身体はさらに低酸素症を増幅させる結果をきたす。環境適応能力と方向感覚の喪失および筋肉けいれんの痛みなどによって、ついにはパイロットのすべての能力が失われ、やがて人事不省となることもある。
- (4)喫煙や排気ガスに含まれる一酸化炭素の吸引は、血液の酸素運搬能力が既に気圧高度5,000 フィート以上における酸素運搬能力と同等な程度にまで減少してしまい、それだけ低酸素症(ハイポキシァ)にかかり易くなる。
正答 (3)
正答は (3)。息を必要以上に吐き出してふらつき・耳鳴り・筋肉のけいれんなどを起こすのは過呼吸の症状で、低酸素症の説明ではないので、これが誤りです。
過呼吸は、呼吸が速く深くなりすぎて二酸化炭素を吐き出しすぎ、血液中の二酸化炭素が減って起こります。低酸素症は、体の組織に届く酸素が足りなくなる状態で、原因が違います。
【ほかの選択肢】
(1) 酸素の割合は約21%で一定でも、高度が上がると酸素の分圧が下がり、判断力などの低下から頭痛・眠気へと進むので 正しい
(2) 初期の兆候がよく似ており、同時に起こることも多いので 正しい
(4) 一酸化炭素がヘモグロビンと結び付き、血液の酸素を運ぶ力が5,000ft以上の高度と同じ程度まで下がるので 正しい
出典:令和4年11月期 航空従事者学科試験 操縦教育証明 操縦教育一般 問32(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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